ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
「あ」が消えると、「愛」も「あなた」もなくなった。ひとつ、またひとつと言葉が失われてゆく世界で、執筆し、飲食し、交情する小説家。筒井康隆、究極の実験的長篇。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
1、2文字づつ使える文字数が減っていく言葉遊び的な要素の強い小説。 使えなくなった文字を含む単語が存在しなくなるため、主人公が娘の名前、妻の名前と忘れていき、段々と孤独になっていく心情変化が良かった。 1章の範囲では言葉遣いに違和感がほとんどなく、どのように文を構成しているのかが興味深かった。 終盤...続きを読むの使える文字数が10文字程度の辺りからのスピード感が好き。
筒井康隆さんにだから出来た小説だと思う。 設定が入り込みやすくてページをめくる手が止まらなかった。 英語ではできない作品だと思う。 日本語の多様さが顕著に現れている作品。
こんなに音が失われているのに、第三部に入るまではしっかりと物語が綴られていて驚いた。正直正しい音で読めていたかわからない。わからない言葉も沢山あった。しかしこんなにも言葉の言い換え、代用は可能なのか。 音が消えると思い出も消える。こんなに悲しく気高い実験だったとは。
『物語を超越した最早研究の一種のよう』 まさに上記の通り 読み進めるにつれその思いが強まる 感嘆というかなんというか、圧巻 また本の内容と題名がマッチしすぎている
日本語の素晴らしさを改めて感じることができる小説。 少しずつ日本語の音が消えてく物語を描いているが、英語等の他の言語ではあり得ない、日本語ならではの表現。翻訳すら不可能。日本人にしか読むことのできない本。 別に話の内容が面白いわけではないが、素晴らしいので是非一読して欲しい。
うーん…。 高尚な究極の実験的小説で、こんな取り組みがあるのかと驚愕しつつも、その難しさにのめり込み切れなかったため★をひとつ下げました。
難しい内容だった。 第二部までは、本当に言葉が失われているのか疑うほど、自然な文章だと感じた。言葉が失われていく中で、登場人物たちの言葉が荒々しくなっていく過程が面白い。第三部からは音が失われているのを実感出来た。また、メタ的発言をしている場面があり、面白かった。
壮大な言語実験。 音がひとつずつ消えていく...。 「あ」が無くなれば「愛」も「あなた」もなくなる。 そんな世界での物語。 官能と自伝のシーンは、 言葉遊びの達人ならではの文章でした。 佐治勝男、 言うまでもなく筒井康隆の「ことば力」に脱帽です。
究極の実験的長篇小説、まさにこの小説のジャンル分けをすれば「実験的小説」に行き着く。虚構と現実をテーマとし、作者と主人公と登場人物と読者の境界線をあやふやにに進めるストーリーが秀逸であった。文字が消えていくことによる喪失感と残像の温かさを味わえる。次はどの文字が消えるのかと考えること、逆に読み返して...続きを読むこの言葉が使えなくなっていると気づくこと、何を表現しようとしているのかと感じること、様々な想像が膨らむ新感覚の小説であった。
読み進めるほどに、これ最後どうなるんだろうドキドキという感情が高まる、そんな小説でした。 話自体は作家先生がいろんな人といろいろするという、なんとも平凡な話なんですが、一つずつ文字が消えていくという仕掛けが面白い。 物語のその文字を使った名前の人やものは消えるのはもちろん、この小説で使われる文字も...続きを読む減っていくので、限られた文字で綴られる物語、なかなかの文章力なのではないでしょうか。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
残像に口紅を
新刊情報をお知らせします。
筒井康隆
フォロー機能について
「中公文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
カーテンコール
ロートレック荘事件(新潮文庫)
パプリカ
試し読み
愛のひだりがわ(新潮文庫)
朝のガスパール
アフリカの爆弾
アホの壁(新潮新書)
あるいは酒でいっぱいの海
「筒井康隆」のこれもおすすめ一覧へ
▲残像に口紅を ページトップヘ