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池谷裕二氏推薦!!至高の“人生哲学”、満を持して待望の文庫化! 「不調の時期」をどう乗り越え、「変化の波」対応し、「未知の局面」に適応するか?棋士30年目を迎えさらに進化し続ける名人が、実践の中からしか生まれない力の源泉を著す! ※本書は2011年4月、扶桑社新書として刊行した『40歳からの適応力』を改題、追記し、文庫化したものです
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Posted by ブクログ
200 羽生善治 1970年、埼玉県生まれ。将棋棋士。小学6年生で二上達也九段に師事し、プロ棋士養成機関の奨励会に入会。奨励会の6級から三段までを3年間でスピード通過。中学3年生でプロ棋士四段。1989年、19歳で初タイトルの竜王位を獲得。その後、破竹の勢いでタイトル戦を勝ち抜き、1994年、九段...続きを読むに昇段する。1996年、王将位を獲得し竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖と合わせて「七大タイトル」すべてを独占。「将棋界始まって以来の七冠達成」として日本中の話題となる。2012年7月、大山康晴十五世名人の持っていた生涯獲得タイトル数80期を超えて、歴代一位となった。2017年には竜王通算7期により永世竜王の資格を獲得し、永世名人(十九世名人)、永世王位、名誉王座、永世棋王、永世王将、永世棋聖の資格とあわせ、史上初の「永世七冠」となる。2018年2月、将棋界では初の国民栄誉賞を授与される。2019年6月、大山康晴十五世名人の記録を27年ぶりに塗り替え、歴代単独1位となる通算1434勝となった たくさんの時間と労力を費やして築き上げた経験を、今後にどのように活かしたらよいでしょうか。 悲観的な状況であってもプラス思考に転じることもできると言われているようです。 それを象徴的に表わしているのが韓国の国旗にもなっている陰陽太極図ではないでしょうか。白と黒があり、白の中にも必ず黒があり、黒の中にも必ず白がある。 陽が極まれば陰に転じ、陰が極まれば陽に転じる──は、昼と夜を交互に繰り返しているような印象を受けます。 マイナス思考も極まればプラス思考に転じるということになります。 もっとも、どん底を経験しなくても転じたいところですが……。 アジアには一国に一つ、その国の将棋があると言っても過言ではありません。 インドにはシャトランジと呼ばれるものもありますし、タイにはマックルック、朝鮮にはチャンギ、モンゴル、ミャンマーにも独自の将棋があると聞いたことがあります。 さまざまなものが入り混ざって存在をする、極めて東洋的だと思っています。 私はルールを教わって少し指したことがあるのですが、日本の将棋と近いと思ったのは、タイのマックルックとミャンマーの将棋です。 しかし、類似をしていると言えるほど近くはなく、ボードゲームのカテゴリーとして見たときには、日本の将棋は同じグループに入るものはなく、アジアでも明らかに異質な存在です。 これは日本語がグループとして共通のものが見つからないこととも共通しているのかもしれません。 島国であることが、やはり大きな影響を与えているのでしょう。 現在の携帯電話の発展も日本は独自の型で進んでいるのを見ると、善し悪しは別にして〝ガラパゴス〟的なのでしょう。 一年のうち三分の一を遠征する生活を、かれこれ二〇年以上続けています。 北は北海道から南は九州、沖縄まで、四七都道府県のすべてに行ったことになります。 対局で行くことがほとんどなので、ゆっくり観光をすることは極めて 稀 ですが、各地に印象的な素晴らしい場所があります。北海道の 稚内 で食べたカニ、ウニは絶品でしたし、沖縄の美しい海で一〇月に泳げたのも感動的でした。 また、どのようにリスクを取るかについてですが、小さなリスクを取り続けるという方法はあると思います。 一回に大きなリスクは取りづらいので、小さなリスクを毎回、毎回、取り続ける。 それを続けていると、二年とか三年の月日が流れたときに、それなりの大きなリスクを取ったことになる。 この方法のときには立ち止まってはいけないと考えています。 途中で立ち止まってしまうと、惰性の力が働いて 元 の 黙阿弥 になってしまうからです。 例えば、株だけに一〇〇パーセント投資をしたりすると、株式市場が崩れたときには大きな損失を被ります。しかし、株を四〇パーセント、不動産を三〇パーセント、債権を三〇パーセントと分散すれば損失は限定的にすることが可能です。 そして、株が下がれば債券は上がるというような反比例の関係をたくさん入れておけばリスクは小さくなります。 これならある程度のリスクを取るときに、同時にリスクを軽減する方法を取ることもできるようになるわけです。 自分のすべてを働いている会社に一〇〇パーセント投資するのは危険だと思います。 適切にリスクを分散させて上手にリスクを取る、それが充実した日々を送るのには必要ではないかと考えています。
変化の波にどう対応するか、勇気を持って未知のリスクを取らねばならない、明確な答えのないものをどう理解するか、、など日頃ビジネスを進める中で声高に叫ばれる内容が、羽生さんの書籍で触れられている。ビジネスも将棋も共通の課題があるのだと改めて感じました。
羽生世代すごいです! 同世代で羽生、森内、佐藤、丸山の4人の名人を輩出。羽生、森内は早くも永世名人の称号を! そしてその中で燦然と輝く羽生四冠!
読みやすい内容。 将棋は相手に参った(投了)させる勝負事。決して勝者側が勝つことを宣言するものではない。なるほどと改めて思う。そこに美学があるのだろう。 将棋と一般的な仕事の事象を相関がわかるように色々な例え話からできている本。 適応力が読んで付くかは???
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