武満徹・音楽創造への旅

武満徹・音楽創造への旅

4,074円 (税込)

20pt

4.8

世界的な名声を得た現代音楽の巨星、武満徹。
その生い立ち、青春、恋愛から創作の秘密まで、
「知の巨人」立花隆が迫った傑作ノンフィクション。
「ぼくはあの人にだったら、全部しゃべってしまおうと思っているんです」(武満徹)
6年間にわたって雑誌「文學界」に連載された伝説の超ロングインタビューが、
完結から18年のときを経て、没後20年目、ついに書籍化。

【おもな目次】
<第1部>
食糧基地で聞いたシャンソン/敗戦とヤミ屋と貸しピアノ/早坂文雄の棺
瀧口修造と「実験工房」/浅香夫人との結婚/結核と貧困の時代
黛敏郎からピアノを贈られる/ミュージック・コンクレートの夢/「ソン・カリグラフィ」と村上華岳
武満と安保闘争/ジョン・ケージ・ショック/六十年代の草月アートセンター
尺八奏者・横山勝也と琵琶奏者・鶴田錦史/海童道祖と「すき焼きの音」
調性の彼方へ/天才指揮者、小澤征爾/「ノヴェンバー・ステップス」初日 ほか

<第2部>
突然の訃報に接し/「時間の園丁」/ブラームスを再評価する/F#の神秘
追悼演奏会と「秋」/宮内庁楽部の高い評価/雅楽の影響/ぼくの音楽の作り方
名門オーケストラの反応/音に個性を取り戻せるか/クセナキスと、バリ島で
巨匠メシアン/日本的引き算のアプローチ/ジャスパー・ジョーンズのこと
いい演奏、悪い演奏 ほか

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武満徹・音楽創造への旅 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    1996年の逝去から24年、四半世紀が過ぎようとしているが、日本人作曲家として未だに武満徹を凌ぐ名声を獲得した者はいないように思える。残念ながら、クラシック音楽の社会的地位が当時よりも低下していることを考えれば、これはつまり、彼を超える日本人作曲家が今後登場する可能性も低い、ということを示している。

    0
    2020年04月19日

    Posted by ブクログ

    第一人者の筆による渾身のルポ。二段組770頁はさすがの読み応え。筆者が現代音楽好きで武満の音楽を初期から聴いてきて、相当、熱を入れて書いている。これだけのボリュームで抽象的な材料を扱っていて、いろいろな人物が登場するのに、一箇所も不明な文章がない!流石。
    武満が亡くなって出版する機を失ってから18年

    0
    2019年06月16日

    Posted by ブクログ

    上下2段組、あとがきを含めると781頁もの大著であるが、いささかもそのボリュームを感じさせないのは、偏に立花隆のインタビュアーとしての卓越した手腕と、それを少しでも多くの読者に知ってもらおうとする彼の筆力に負うこと大である。
    武満徹自身が著した著作も含めて、武満徹という人間と、その作曲・創造の原点に

    0
    2017年10月06日

    Posted by ブクログ

    久し振りに、あまりの内容の濃さに感動を覚えた本。やっぱり立花隆さんってすごい。こう濃厚なことを、音楽専門の研究者ではない人が書けるってすごい。アクティブな脳細胞の個数の桁が凡人とは違うのか? 4000円もする分厚い本(781ページ)だけど、1ページ当たりの情報の濃度もかなりのものだと思う。

    武満徹

    0
    2017年04月07日

    Posted by ブクログ

     単行本化されたこのインタビューは『文學界』に連載されていたときの強烈なインパクトは薄れたが、そのかわりに分りやすくなっているように思うのは、気のせいなのだろうか。いずれにしても微妙なテクスチャーにきわめて敏感で、それにとことんこだわる立花隆氏であるからこそ、音を削りに削って無音のなかに音を聴かせよ

    0
    2016年07月07日

    Posted by ブクログ

    いゃあ 読んでいる間 ずっと大興奮でしたね
    武満さんの歩んで来られた一歩一歩が実に緻密に
    再現されていることに驚きます
    「聞き書き」という手法ならではの労作ですね
    770ページを超える厚さ、しかも二段組み。
    それが、残り少なくなっていくのが惜しいと思うのですから…

    友人の琵琶奏者から「ノヴェンハ

    0
    2016年06月29日

    Posted by ブクログ

    新聞の書評欄を読み、買い求める。帯に没後二十年とある。もうそんなになるのか。

    「僕はこんな本を読んできた」で読んだと記憶するが、著者は作曲した作品を楽譜に書き上げ、友人を驚かせたエピソードがあった。音楽の才能という訳でなく、あくまで作曲の技法を習得しただけとあったが。そんな著者だからこそ、武満音楽

    0
    2018年01月28日

    Posted by ブクログ

    なんの折だったか、ふと立花隆氏って最近見ないけど(例によってオレが見ないだけの話だけど)、どうしてるのかしらと思って調べてみたら、思いがけず武満徹氏の本を出していることを知った。

    届いてみてびっくり、ゆうに780ページあり、しかも開いてみたら二段組、活字がページの隅までギッシリという大著であった。

    0
    2019年07月01日

    Posted by ブクログ

    篠田正浩の初回監督作品、乾いた花 (主演、池辺良、加賀まりこ)の映画音楽は、武満徹との紹介あり。早速、ネット経由、この映画を鑑賞しました。賭場で花札が繰られるシーンに流れるタップダンスの音、確かに効果的であります。

    0
    2016年05月23日

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