P+D BOOKS 海市

P+D BOOKS 海市

990円 (税込)

4pt

4.0

親友の妻に溺れる画家の退廃と絶望を描く。

妻子ある画家・渋太吉は、伊豆の海村で蜃気楼のように現れた若き女性・安見子との道ならぬ恋に溺れていく。

渋はかつて一緒に死ぬ約束をした女性を裏切り、妻とは離婚寸前の状況にあった。やがて、安見子は親友の妻であることが判明するが、彼女への思慕は変わらず、肉体関係を続けていく。

恋愛の幾つかの相を捉え、著者が得意とするカットバック手法で、それぞれの愛憎劇が複層的に展開されていく。

福永武彦が、退廃と絶望の中の愛の運命を描いた佳作の復刊に、著者の長男・池澤夏樹氏が解説を特別寄稿。

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P+D BOOKS 海市 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『草の花』が好きすぎて、氏の他の作品も読んでみようと手にとった2作目。
    文章がとにかく好きなので、蜃気楼を見に行く冒頭から世界観に浸らされて酔いました。
    「私」こと画家の渋の視点で語られる一人称の合間に、「彼」「彼女」の三人称視点をはさむことによって、物語の全体像が少しずつ明らかになっていきます。『

    0
    2021年11月28日

    Posted by ブクログ

    画家の渋太吉は一人で旅に出ていた。蜃気楼が見られると言われて行った海の街で若い女性に出会う。自由で陽気で掴みどころがなく奔放。渋はすぐに彼女に惹かれてゆく。渋にはかつて愛した女性があったが、彼女とは不幸に始まり不幸に終わった。その後妻と結婚したが、その愛情は幸福に始まり不幸に終わりつつある。だから今

    0
    2020年02月27日

    Posted by ブクログ

    蜃気楼を「海市」と呼称するなんて、すてき
    というちょっとミーハーなあこがれで読みたかった小説です

    これも倉橋由美子さんが例の『偏愛文学館』で究極の恋愛小説とおっしゃっているのですが

    ストーリーをありていに言えば
    男の友人に失恋した女と結婚してしまった男と
    結婚相手のうちの二番手と結婚した女

    0
    2019年03月12日

P+D BOOKS 海市 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    P+D BOOKS
  • ページ数
    528ページ
  • 電子版発売日
    2016年06月10日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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