思い出探偵

思い出探偵

770円 (税込)

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人生は「思い出」の積み重ねでしかありえない。良きにつけ悪しきにつけ、そのひとが生きてきた証なのだ――。小さなガラス瓶、古いお守り袋、折り鶴……、そうした小さな手がかりから、依頼人の思い出に寄り添うようにして、人や物を捜し出していく“思い出探偵”。京都御所を臨む地で「思い出探偵社」を始めた元刑事の実相浩二郎は、探偵社のメンバーである元看護師の一ノ瀬由美、時代劇俳優をめざす本郷雄高、十年前に両親を惨殺されて心に傷を負った橘佳菜子と共に思い出と格闘し、依頼人の人生の謎を解き明かす。「思い出」は心を豊かにすれば、苦しめもする――乱歩賞作家が紡ぎ出す、せつなさと懐かしさが溢れるミステリー。

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思い出探偵 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    元京都府警の刑事だった実相浩二郎は、京都御苑の近くに「思い出探偵社」を構える。
    依頼人の話を聞き、わずかな手がかりから思い出を探す仕事だ。

    62年前、梅田の闇市で助けてくれた少年にを想い続ける老女。

    43年前、集団就職で出てきて働いた会社がつらくて飛び出したときにコーヒーを飲ませ、諭してくれたお

    0
    2017年11月03日

    Posted by ブクログ

    ほんのわずかな手がかりを紐解きながら思い出の人にたどり着く、今までありそうでなかったミステリ。たどり着くまでは、探偵目線で、最後は依頼者に感情移入できて、1話で2度おいしい。依頼内容に加えて、メンバのサイドストーリーもうまい具合に絡まっていて秀逸。もう一度読んで見たい。

    0
    2016年05月11日

    Posted by ブクログ

    どれほどの善意を
    他人に振り向けても
    だからといって幸せな日々を
    過ごすとは限らない。

    穏やかな日々を
    過ごしているように見えていても
    だからといって凄烈な過去を
    持たぬとは限らない。

    人のあたたかな思いが
    それだけで人を幸せにするとも限らず
    善意を振り向けたからといって
    必ずそれが報われるとは

    0
    2015年10月07日

    Posted by ブクログ

    鏑木蓮の連作ミステリ作品『思い出探偵』を読みました。
    ここのところ国内の作家のミステリ作品が続いています。

    -----story-------------
    もう一度会いたい人が、あなたにはいますか?

    小さなガラス瓶、古いお守り袋、折り鶴…… そんな小さな手がかりから、依頼主の思い出に寄り添うよう

    0
    2023年03月20日

    Posted by ブクログ

    心の中でずっと寄り添いたいような思い出、生きていく糧となるほどの思い出、時には悪い夢であって欲しいと思うようなことも。
    思い出探偵社を訪れる人々にも、思い出探偵社のメンバーにも様々な思いや事情があって、ぐいぐいと引き込まれて読みました。
    連作短編集のようでありながら、二つの依頼が並行して調査されてい

    0
    2021年02月13日

    Posted by ブクログ

    京都出身の鏑木蓮、初めて読みます。500頁近くのそこそこ分厚い本ですが、関西が舞台になっているため、関西人ならば馴染みの地名が多く、取っつきやすい。

    刑事だった主人公の男性は、高校生の一人息子を真冬の琵琶湖で亡くす。遺書めいたメモを残していたことから自殺と断定され、妻はそのショックからアル中に。妻

    0
    2017年05月10日

    Posted by ブクログ

    変わったテーマで、また舞台が京都と云うことでなかなか面白かった。作者は洛南高校から仏大だそうである。結構京都の南部が出てくるので、そっちの出身?

    ただ、佳菜子の話は進展し過ぎって印象を受けた。もう少し掘り下げてからでも良かったのでは?

    でも、面白いと思います。

    0
    2014年03月09日

    Posted by ブクログ

    思い出にまつわる人や物・事柄を探し出す探偵さんのお話。
    予想外にハラハラする話もあり、面白かった。じわじわくる。どれもうまく行き過ぎかなとは思ったけど、うまくいかなかったら、それはそれで悲しいのでOK。
    終わり方に物足りなさを感じたけど、次作も期待!早く文庫化されてほしい。

    0
    2013年09月18日

    Posted by ブクログ

    依頼人の思い出に寄り添うようにして、人や物を捜し出していく「思い出探偵」…ちょっと上手く行き過ぎ?と思いつつも面白く読めた。ラストはなんかバッサリ?続編もあるのか〜

    0
    2016年03月11日

    Posted by ブクログ

    依頼人の思い出を対象とした探偵小説で切り口としてはなかなか面白かったが、全体的に事がうまく運びすぎていて、現実味はなかった。
    舞台は私の故郷でもある京都。
    4章で構成されているが、私の好みは3章の「嘘をつく男」。佳菜子に迫る危機が丁寧に描かれていて、小説を読みながらハラハラした。
    一方で物語を締めく

    0
    2013年03月01日

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