ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
アンドロイドがあなたの「常識」をひっくり返す! タレントのマツコ・デラックスを再現したロボット「マツコロイド」の開発者で、CNNの「世界を変える8人の天才」にも選ばれた世界的ロボット研究者のアンドロイド的人生論。 美しすぎるアンドロイド「エリカ」や、人間国宝の桂米朝の芸を完全再現する「米朝アンドロイド」など、これまで開発してきたロボットを紹介しながら、それらが教えてくれた「人の気持ち」や「人間らしさ」の正体をさぐる。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
特に亡くなった人を墓ではなくアンドロイドにして遺すと言う話が面白かった。 確かに形式化した墓参りよりも亡くなった両親に自分の近況を報告しに行くような状況、そしてそれに生きていた時のように応えてくれる両親のアンドロイドという構図はとてもいいなと思ってしまった。 考えること、をやめない限り人間としての価...続きを読む値を残せるのは、間違いないと感じるし、今後も考えることのできる人間になりない。
著者がいう「ロボット作製とは人間とは何か、心とは何かを探求すること」という意味が良く分かりました。人は自分の外に「心、気持ち」を感じるんですね。二つの知覚の組み合わせで「わかった」という気分になるとのこと。ロボットに対する方が人間は素直になれる、という事実。人間が生み出した技術を外部化して突き詰めて...続きを読むいったのがロボット。であれば人間とロボットとの境目はない。何故石黒さんが話題の人になっているか、理解できました。更に先を知りたくなりました。
アンドロイドロボット研究の第1人者である石黒先生がご自身のロボット研究について語っている。 石黒先生のことは知っていたが、本を読んだのは初めて。 一言一言がかなり強烈だが、うなづける。 先生の考えが、途中でカギかっこでくくられてバーンと訴えかけてくる。 「人の気持ちを考える」という言葉を理解するため...続きを読むにロボット研究をしている、という。ロボット研究にのめりこめばのめりこむほど、ロボットではなく「人間」とはどのような存在なのかを考えずにはいられない、という。 ロボットの研究は哲学なのだ、という言葉にとても納得がいった。
ペッパーくんが20万ほど(月額使用料を入れると約120万)で手に入る現在。 ロボットが身近にいる時代がもう来てます。 個人的には近い将来ロペットが「コンバインOKコンバインOK」って言うてる時代が来るように思います(笑) 「技術への偏見は時間と共に解消する」 これは至言やと思います。 いかにテクノ...続きを読むフォビア(科学技術恐怖症)の人であっても便利さには勝てないんやと思います。 おそらくマイナンバーも過渡期でこれからの少子高齢化で労働力不足問題に直面する中において手作業で名寄せしたり突合させたりするのが正義という人は減ってくるんやと思います。 AI時代になったらますますブラックボックス化が進んで誰もその結果に説明をつけることが出来ない時代が来るんですから。 そういった意味でも今こそ正しい科学技術に対する理解を深めて隣にいるテクノフォビアな人たちに説明することが必要なんやろなあと思います。
以前、NHKのSWITCHインタビューや「最後の授業」という番組で とても面白く興味深かった石黒さん。 「最後の授業」に内容が通じていて、語りを文章にまとめた形で読みやすい。 本人の持つ雰囲気、ユーモアのセンスが、この本の中からもうかがえる。 人の気持ち、感情という曖昧なものを突き詰めていくと、 プ...続きを読むログラミング可能な範囲がどんどん広がっていく。 結局「自分」は「他人の目」によってしか規定されない。 「自分」だと思っているものも、 もともとは他者をまねて覚えたものなのだ。 仕草や間(ま)などを覚えさせることで、 見る側もロボットであることを越えて、親しみを感じることができる。 対人の生々しさの無さが、より気持ちを近くし、引き出しやすくなる。 何度でも同じ動きを、倦まず繰り返すロボットだからこそできる 丁寧で継続的な教育や指導や仕事の可能性。 逆に人間のピークのときのパフォーマンス(芸術や技能など)を残し、 その人が亡くなってからも後世に伝えていくことの可能性。 また、ロボットだからと、信頼しているからこそ起こってくるであろう弊害に どう対応していくべきかを、早くから準備しておく必要があること。 ロボットを作る人、仕組みに立ち入って使える人と、 ただ使う人の間での格差は、より一層大きくなっていく。 それは今の、PCからスマホに移り、 誰にでも簡単に使えるようになった情報端末における格差よりも なお大きくなるだろう。 番組「最後の授業」では、 人間がいなくなった後の、 ロボット(アンドロイド)だけになった世界についても触れていたが それこそが、いずれ来るかもしれない外部の生命体に対し、 当時の世界の姿を残し、伝える手段になるというくだりにはゾクゾクした。 人間を考えアンドロイドを考えまた人間を考える。 石黒さんの仕事の可能性と挑戦の今後が気になる。
複雑な動きによって、アンドロイドに人間性を見出す。 人間特有の機能を持つことが人間性を持つ条件ではなく、見ている側が複雑さの理解を補うために人間性を想像することで見ている人の中でアンドロイドが人間性をもつ。
石黒先生の本を読んだのはこれが初めてですが、面白いですね、これ。 「人間(や心)について知りたいと思った結果、アンドロイドの研究にたどり着いた」という点は、逆説的でありつつも、本質をついた過程だと思います。 もしかしたら、これからの心理学は、アンドロイドが活躍したりするのかもしれませんね。 ...続きを読む そのことも含め、アンドロイドの可能性の大きさについて、得ることの多い本でした。
精巧なアンドロイドのトップクラスの研究者 石黒浩によるヒトとアンドロイドの違いについて むしろ、違いはないのではないか?という哲学的な問いかけになっている 目次だけ読んでもある程度の内容は推測できる -------------------- プロローグ 「人の気持ちを考える」 第1章 不気味なの...続きを読むに愛されるロボット──テレノイド 誰もが気味悪がるロボット 高齢者の話し相手として大人気 人間らしさと「不気味の谷」 落ち着きのない子が一瞬で静かに! 第2章 アンドロイド演劇 人間よりも人間らしい アンドロイド演劇が映し出す「心」の正体 第3章 対話できるロボット──コミューとソータ ロボットが家庭教師になる日 ロボットと赤ちゃんは同じ 第4章 美人すぎるアンドロイド──ジェミノイドF 生身の人間よりアンドロイドに夢中な男たち ロボットが変える家族 第5章 名人芸を永久保存する──米朝アンドロイド ロボットと宗教 ロボットが死生観を変える 第6章 人間より成績優秀な接客アンドロイド──ミナミ ミナミの接客テクニック 第7章 マツコロイドが教えてくれたこと マツコロイドにキスするとどうなったか もう一人の自分 第8章 人はアンドロイドと生活できるか ロボットは人間の敵なのか? ロボットは当たり前の隣人になる 第9章 アンドロイド的人生論 「自分らしさ」など探すな エピローグ -------------------- 世間の度肝を抜く斬新な発想で注目を集めてきた鬼才・石黒は、子どもの頃、「人の気持ち」がわからない子どもだったという。 大人になった今でもその正体がわからず、「人の気持ち」の謎を知りたいという思いから人工知能の研究、そしてアンドロイド開発・研究へと足を踏み入れた──。 アンドロイドが教えてくれる「人の気持ち」や「人間らしさ」の正体とは? 今まで常識と信じて疑わなかったことが次々と覆されていく様は鳥肌が立つほど面白く、またちょっと不気味でもある。 アンドロイドやロボットは、近い将来、必ずあなたの隣人となる。手塚治虫やSFが描いた未来はすぐそこまで来ている。最先端の場所に常に身を置く石黒浩の見ている未来をお見せしようではないか。 人間存在の本質に迫る興奮の知的アドベンチャー。これはもはや哲学だ! -------------------- アンドロイドに心はあるか?という問いの実証として 実在するアンドロイドに対して、周囲の人がそれに心の存在を意識すれば心があるとみなしても良いという定義 チューリングテストの心バージョンということなんだろうけど あまりにも暴論ではなかろうか? この理屈で言えば、まったく動きもしないモノに対しても周囲の人が認めれば心があるという事になってしまう 宗教は正にこれなんだろうけど、やはり哲学的な問題になってしまうので、科学として扱うには「心」の定義が難しい ・ジェミノイド:見た目の人間らしさを追求したアンドロイド ・テレノイド:人の個性を削ぎ落とし、人の存在を感じる最小限の要素を持ったロボットト ・ハグビー:テレノイドよりもさらに個性をそぎ落とし、最低限想像を喚起させるロボット。携帯電話をホルダに挿して、抱きしめながら通話ができるガジェット 人の存在を感じるためには、二つのモダリティ(知覚)があればいいらしい 二つのモダリティ(知覚)とは、例えば「声」と「触感」など 五感全てでわかっていなくても、二つの表現がつながった瞬間に「わかった」と、人は言うらしい 面白いアプローチとしては、人間をプログラミングするというところ ---------------- 「ロボットをプログラミングする」のではなく「人間をプログラミングする」ことが可能かを実験しているんです。具体的には、大学の学生を実験対象にして、授業に出席し論文を読み書きするといった学生生活を送るように逐一スマホから人間に指示を出しす実験を行ったのだそうです。その結果、プログラミングを導入した学生の方がそうでない学生に比べて効率良く勉強を進めることができたと記されています。 ---------------- これに近しい事は既に実用化されているなぁ コンビニの仕組みもそうだし、マニュアル化できるような業務は既に人間はある種の単なるオブジェクトに過ぎないのかもしれない ジェミノイドを利用した会議には人件費を払えないという主張に対する反論 人が出席する事の定義 評価されるべきは結果や成果であり、生身の身体が必要というのは何を盛って本人とするのか? また、センサーは信用するのに、ロボットを信用しないのはおかしいという主張 当時とは違って今やテレワークなど、物理的に直接顔を合わせなくとも済む会議が増えている中 画像を共有せずに本人らしい声で出席した会議はもしかしたらフェイクの可能性もあるわけで すべての責任はその人という取り決めがされているのであれば求められるのは成果というのは理解できる となると、「本人」という属性が必要になるのは何なんですかね? 本人を模したAIが同様の仕事をこなす未来が容易に想像できるけど、その際にもまた議論される事になると思う 技術に対して信用をしない人達 「技術への偏見は時間と共に解消する」という言葉がしっくりくる 今や技術を利用せずに生きている人間がほぼいない 導入当初は嫌悪の要素があったかもしれない技術も普通に許容されているわけで アンドロイドに対する嫌悪も社会に浸透していくに連れて解消していくというのも納得 アンドロイドの進歩に感情的な拒絶を示す人間に対する言葉 「人間はアンドロイドのスイッチを切ることができます」 しかし、アンドロイドのスイッチの切れない場合もあるのではなかろうか? アンドロイドの運用がブラックボックス化していくのが容易に想像できる昨今 一部に問題があるからと言ってすべてのシステムを止めるわけにもいかない また、システムが様々な方法で冗長化されている場合なんかも、スイッチを切りたくとも切れないケースが想像できる そんな危うさはあるあもしれない タイトルの問題として、「人間とはなにか?」という定義が必要になる それこそ、人間っぽく振る舞うアンドロイドというのはいずれ作られるし この本でもアンドロイドに心はあると感じる人もいる しかし、そこにクオリアはあるのか?というのはどうしても検証できないのではなかろうか? クオリアを全く持たない哲学的ゾンビが正にアンドロイドなのだとしても、それを私達は確認する術がない やはり、「人間とはなにか?」という哲学的な問題に帰結してしまう気がする
アンドロイドは人間になれるか。 この問いに対して、著者は肯定的な答えを、説得力をもって提示します。 むしろアンドロイドと人間はどれだけ違わないのか。 人間を「動物+技術」と定義すれば、人間とアンドロイドを比較すること自体が疑問なのかもしれません。 数々の発明と、それに基づく発見。 例証を駆使して...続きを読む語られる本書は、最前線の研究者による考察がきらめく一冊です。
・2つの感覚(ex.触覚と聴覚)がその存在感を強化する。残りは想像でポジティブに補完(ex.電話で相手の声がきれいだと美人だろうと想像する)。 ・人間らしさとは・・振り向いて話すとき、同時には行うと不自然。振り向く、半歩遅れて話す。(平田オリザ演出)
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
アンドロイドは人間になれるか
新刊情報をお知らせします。
石黒浩
フォロー機能について
「文春新書」の最新刊一覧へ
「IT・コンピュータ」無料一覧へ
「IT・コンピュータ」ランキングの一覧へ
アバターと共生する未来社会
最後の講義 完全版 石黒浩
どうすれば「人」を創れるか―アンドロイドになった私―
人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか
はじめてのロボット工学(第2版) 製作を通じて学ぶ基礎と応用
人とロボットが共生する未来社会
人はアンドロイドになるために
僕がロボットをつくる理由――未来の生き方を日常からデザインする
「石黒浩」のこれもおすすめ一覧へ
▲アンドロイドは人間になれるか ページトップヘ