ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
読めばハマる有吉佐和子。幻の名作長篇 無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した時。人生の数奇な断面を描き出す名作、復刊!
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
読み出したら止まりません!映画「東京物語」のようなシーンが続きます。日本語が綺麗で、とても読み易いです。ラスト最高です!
私が初めて有吉佐和子さんの著作に手を触れることとなった作品。 青い壺が陶芸家の元を離れ、渡っていく人々にまつわる13編の物語。とにかく、各話に登場する人々の描写が秀悦で、まるでその場にいるように感じられる。読書の魅力の1つは、自らが生きえない人生を体験できることにあると思っているが、この本ではそれが...続きを読む存分に味わえる。何度も読み直したい。 最後の主人公の決意に、直近の悩みが晴れたような、前を向けるような力強さと清々しさを感じた。
ちょっと面白すぎた! 名作をナチュラルに読んでしまった!て思ったくらい面白かった。 青い壺がキーの連作短編集。ただ色んな人間模様話を繋ぐバトンとして青い壺が存在しているのかと思ってたら全然違った。 うつくしい青磁だからこそ、映す生活や人間模様の様々だった。この小説は初出が昭和51年で、なんで当分経...続きを読むった今人気なんだろうと思ってたけど、生活を描く文章が鮮やかで手触りがあり、わたしが生きていない戦争前後の本当がこの小説にあるように感じた。 1話で壺のうつくしさを頭に入れて、2話からは壺の登場を楽しみに待ちながら読み進む。同じ物でも人(その人の教養)や世相によって価値が違い、うつくしいって何なの?となった。 人を表すのに「本物志向の人だね」とか(一般的な形容詞として)よく言うけど、何かの価値を正しく(?)相応に(?)測るにはそれなりの教養や知識がいるし、それらが皆にあったとしても思い入れや思い込みといった感情は個々人それぞれにあるから世界共通全時代共通の価値って実はないのかと思ったりした。 でも最終的に、うつくしいものは、うつくしいから赦される、うつくしいから温かい、みたいな、 人のみみっちさを超越した懐深さをもたらすんだな、とも思った。 あー、語彙力・・・・悔しい
派手な展開ではなく淡々とつづられる物語だが じわりじわりと胸の中で大きくなる 100万回生きた猫が脳内に浮かんできた笑 登場人物一人ひとりの生き様と心理描写が素敵 昭和の作品の良さにハマってる今日この頃
とても素晴らしい群像劇。何回も読みたい名品。 文章が簡潔で、露悪的でなく、現実の中のドラマを活写している。一話一話が絵画のよう。
有吉佐和子さんの短編は初めて読んだ。どの話もごくごく短いものだが流石に読ませる。昭和の作品なので時代背景が各所に窺える。派手さはない。描かれているのは登場人物達の日常とそれにともなう細やかな喜怒哀楽である。そしてそこに青い壺がある。第一話で生み出された壺が様々な人の手を経て最後の第十三話で生み出した...続きを読む省造の前に現れる。「いつの間にあんなにいい古色がついたのであろう」と省造は思う。キレイな締めだと思う。 個人的には第九話の高齢女性達の同窓会の話が好きだった。高齢女性の心理描写とか登場人物に言わせる言葉とか有吉さんは本当にウマイ。その場面が目に浮かぶようだった。
いやー面白かった。有吉佐和子の小説、初めて読んだけどこんなに面白いんだ。他の小説も読みたくなった。 青磁の壺の変遷を巡る物語。 様々な人の手に渡って、果てはスペインまで旅して?また日本に戻ってその青磁の壺を作った本人の前に姿(壺)を現したのが最終章。 構成が上手い!そしてこの時代の風習みたいなものが...続きを読む随所に感じられて(核家族ではなくお姑さんと暮らしてる家庭多し、女性は従属的な立場や70歳はもうヨレヨレのお年寄りで80歳以上はもう超高齢のような扱い。) 興味深く読んだわ。 空き巣に入られて青い壺が盗まれたけど、医者である夫と久しぶりの外食とあってお姑さんから譲り受けた宝石類はすべて身につけていたので無事だったってのが面白かった。
壺の人生(壷生?)を通して、垣間見れるそれぞれの人生に思いを馳せられるような作品。 登場人物が基本社会的地位がある程度高く、品の良い人で、嫌な場面はほぼなく、スルスルと読めます。 ただ、最後の終わり方が少しもやもやしてしまったかなと思いましたが、凄く昔の話(物語の中では)ですのでしょうがないところと...続きを読む、壺の作家さんのこだわりも見えてそれはそれで面白いと思いました。
近年再評価される作家の1人有吉佐和子。本作もその流れでまた売れているらしい。流行に乗って読んでみました。 「舞踏会の手帖」方式だったかグランドホテル形式だったか、小道具が引っ張る群像劇。奇跡的に上手く焼き上がった青磁の壺の持ち主の変転を連作で描いていく。「恍惚の人」の作者だけあって、老後の問題なん...続きを読むかもチラホラと。 一つ一つの話が短い分、他の有吉作品ほどの濃密な人間関係は描かれてはいないが、軽妙な語り口で、筆者の技巧を堪能できる作品でした。
昭和50年の作品だけど、どこかで紹介されたのか今、売れているらしいと知り読んでみた。 型ものや古色加工を手掛けている無名の陶芸家が作った青磁の壺。その出色の出来栄えゆえに常ならぬルートで売りに出され、壺が辿る数奇な運命。 デパートで贈り物として買われ、お礼として贈られ、遺産として相続され、空き巣に...続きを読む盗まれ、蚤の市で安く売られ、スペインまで運ばれながらまた日本に戻り、10年ぶりに作者と再会することになる壺。 壺に関わった人それぞれの事情が描かれる13の連作短編集。 どの話もバラエティに富んで飽きさせない。人間描いて、どこかブラックな部分もあるそれぞれの話に青い壺が果たす役割。 別々の場所の別々の人生を一つの壺が繋いでいくという試みが面白い。 そして最後の展開は驚くばかり。ちょっと滑稽な感じもありながら、芸術品の真贋やいかにという問題も投げかけて終わる。 10年後の陶芸家の姿もいい。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
青い壺
新刊情報をお知らせします。
有吉佐和子
フォロー機能について
「文春文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
新装版 和宮様御留
有吉佐和子の中国レポート
悪女について
有田川
一の糸
美っつい庵主さん
海暗
女二人のニューギニア
「有吉佐和子」のこれもおすすめ一覧へ
▲青い壺 ページトップヘ