鍵のない夢を見る

鍵のない夢を見る

550円 (税込)

2pt

望むことは、罪ですか? 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行──。普通の町に生きるありふれた人々に、ふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる五篇。現代の地方の閉塞感を背景に、五人の女がささやかな夢を叶える鍵を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す。著者の巧みな筆が光る傑作。第147回直木賞受賞作!

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鍵のない夢を見る のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    スピード感溢れる作品。ぐいぐい引き込まれる。
    共感という意味で、心に残ったのは、『芹葉大学の夢と殺人』と『君本家の誘拐』。

    夢を持つこと。自分を信じて、諦めないことは素晴らしいことだけれど、周りのアドバイスに耳を傾ける心の余裕も必要。主人公の母親の「現実的に夢を見なさい」という言葉が刺さる。
    現実

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    どうしてこんな名前のついていないような感情を描けるんだろう。めちゃくちゃ面白かった。どの話も自分が経験したことがあるようなないような気がした。「芹葉大学の夢と殺人」が圧倒的に凄かった。何がすごいのか言語化できないけど、体の細胞がぶぉーってなった。最初読んだ時は、雄大みたな人いるよなーって思ったけど、

    0
    2024年04月27日

    Posted by ブクログ

    とても読みやすく、いやーな気持ちになれます。

    泥棒の話は、なんだか教科書や現代文の試験に出てきそうな話でした。「おしまいにしてもいいと思った」のは何故ですか? みたいな感じで。

    私は物語に登場する女性たちより少し年上の男性です。その目線では、なんて自分勝手な女性たちなんだと思います。例えば、「バ

    0
    2024年02月08日

    Posted by ブクログ

    最後の誘拐のお話を読んでいるとき、カフェでひとり「え」って思わず声が出てしまいました…

    辻村さんは、とんでもなく文章がうまい。

    0
    2023年11月13日

    Posted by ブクログ

    初辻村さん

    自己愛強い大学生は若かりし頃の岡田将生でイメージして読みました。中身のない大学生役が似合いそうで笑
    赤ちゃん誘拐の話はとにかく切迫感がすごかった。読んでて息苦しいほどでした

    他の作品も楽しみ!

    0
    2024年05月20日

    Posted by ブクログ

    辻村深月さんの小説は、登場人物の感情や倫理観の解像度が高い。この小説も例に漏れず、社会で犯罪とされること、でも日常に潜んでいるようなことに対して、主人公や周りがそれらをどう捉えるのかという点において、正悪が付けられない感情が絶妙に表現されていた。女性の心理を描いているとわかって読むと、すごく精密に描

    0
    2024年05月20日

    Posted by ブクログ

    決して後味がいいお話ではなかったが、素人では言語化が難しい、周りにいそうな絶妙にズレた、違和感を漂わせてくる人物像がとてもリアルに描かれています。これまで私も感じてきた、なんとも言えないもやもやした感覚が、そうそう!そうなんだよ!そういう気持ち!となるくらい、丁寧に描かれています。
    気づいたらどんど

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    どれも後味が良いものでは無いが、登場人物の気持ち悪さだったり、この発言を聞いてこの人がどう思っているかということを表現するのが上手い。

    0
    2024年04月08日

    Posted by ブクログ

    女性の心情が良く書かれていて、男性は読んでいてへこむことが多いと思う。
    5編の短編集ではあるが、何となくつながっている作品でした。


    内容(「BOOK」データベースより)
    第147回直木賞受賞作! !
    わたしたちの心にさしこむ影と、ひと筋の希望の光を描く傑作短編集。5編収録。
    「仁志野町の泥棒」誰

    0
    2024年04月07日

    Posted by ブクログ

    『仁志野町の泥棒』
    『石蕗南地区の放火』
    『美弥谷団地の逃亡者』
    『芹葉大学の夢と殺人』
    『君本家の誘拐』

    どの話にも日常にありふれていそうな感情がちりばめられていて、それが更にイヤな結末を迎えさせるのがウマイ。
    物語だからこそ、こんな風になると思いつつも
    もしかしたら1つ何か違えば巻き込まれるか

    0
    2024年03月07日

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