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唯識仏教の大本山、奈良興福寺の貫首が、身近な例を用いつつ、心のしくみや働きに迫りながら『唯識三十頌』を易しく解説。日常の己をみつめ、よりよく生きるための最良の入門書。『唯識 こころの哲学』を改題。
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Posted by ブクログ
世親が遺した聖典『唯識三十頌』をテキストに、唯識思想を丁寧にわかりやすく解説している。テキスト自体がよくまとまっている上に、著者による解説も懇切丁寧。この本自体の編集・構成も、読者が理解しやすいようによく配慮されていると思う。
急遽唯識を復習して勉強会に臨むことになったので購入。 もっぱら真宗の仏教書しか読んでいなかったので、唯識は大学で触れた以来…。 著者は法相宗興福寺の貫主。心理学専攻をされている。 『頌』とは褒めたたえる詩の意味であるが、現代語訳にした時点で、膨大なボリュームアップ。 なんとなく、仏教各宗派や新興宗教...続きを読む界隈での輪廻と唯識の認識について違いがあるのがわかってきた。 真宗においては、知っていると、いろいろな経典の話とリンクして深く理解できるけど、最終的には気にしなくてもいい内容と言ってもいいのかなあと思う。乱暴だけど。 ユングの集団的無意識と阿頼耶識の違いについては、複数の立場の人に見解を聞いてみたが、宗派というより、人それぞれに思われていることが違っていた。そこも興味深い。 本の中身としては、若干重複するところもあり、本来の目的とちょっと違うかもしれないが、煩悩のあたりは表形式にして解説していただいた方がもっとわかりやすいかと思った。 唯識の教科書として持っておいていいと思う。
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多川俊映
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