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時刻表を愛読すること四十余年の著者が、寸暇を割いて東奔西走、国鉄(現JR)二百六十六線区、二万余キロ全線を乗り終えるまでの涙の物語。日本ノンフィクション賞、新評交通部門賞受賞。
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Posted by ブクログ
国鉄全線乗り尽した記録です。 とにかく凄い!としか言いようがない一冊です。 著者が乗ったころの国鉄は一日に数往復しかない 盲腸線が非常に多かった時代です。 その時代に全線、乗り尽すなんて信じられない。 凄い、どころか、尋常ではない、どころか、もはや異常です。 だからこそ鉄道好きや旅行好きには非常にお...続きを読む勧めします。 鉄道で旅行することが大好きな私には非常に面白い一冊でした。
パラダイス山元さんの飛行機本に鉄道マニアのバイブルと紹介されており、手に取った本。1978年の本なのに色褪せていない感じ。 鉄道には全然興味ないが、何故だかすごく楽しく読めた。1分刻みのいかにもマニアックなところはふーん、と思いながらも読んでしまう。車窓からの風景の描写や、駅の雰囲気など、想像してい...続きを読むると楽しい。最後の完乗のところで、時刻表を読むのが楽しくなくなって、完乗などしようと思わなければよかった、というのは共感できて少し寂しかった。
鉄道紀行作家の大家、宮脇俊三氏のいわずと知れたデビュー作。 発表当時の反響がいか程であったか、当時5歳だった僕がリアルに知る由もありませんが、鉄道マニア、特に乗りつぶしマニアという人種が世の中にいる事を世間に広く知らしめた作品。今で言うところの「鉄子の旅」みたいなものでしょうか。 とは言え、本書を...続きを読むマニア向けと色眼鏡で見てしまうことは全くの誤りで、これはもう立派な文学であり、一代記です。「墓石を彫り上げたような」というご本人の感慨にも成程と納得させられるものがあります。もっとも、氏の作家人生はここがスタート地点だったわけですが。 サラリーマンとして人並み以上の働きをされ、家長として程ほどに(笑)存在感を示した上で、趣味道を極めるその姿は、憧れの対象ですらあります。 まさにバイブル。そう書くほかは無い1冊です。
全国の(当時)国鉄を制覇するまでの著者の道のり。 文章がおもしろくて、ぐいぐい引き込まれる。自分も旅した気持ちになれる。 旅ならではのハプニングなども書かれていて、くすっと笑いながら読める。 今はだいぶ廃線になったけど、当時は旅情があったんだろうな。
我が座右の書。国鉄約二万キロの完全乗車に至る過程の道中記が記されている。いい年して汽車ポッポ、なんの因果でここまでしなくてはならないのか、等自己を客観視する冷静さ、面白さ。マニアたるもの、かくあるべし(笑)。富山港線を追いかけるシーン、唐津でのタクシーでの乗り継ぎ、北海道完乗の直後などの心理描写が大...続きを読む好き。
私が小学生の頃話題になってましたが、まさかこの歳になって読むとは思わなかったです。っていうか、読み鉄なのに何故今まで気がつかなかったのだろうと(苦笑) 物語のスケールの大きさにもびっくりしましたが、ディーゼル機関車が客車引っ張っていたり、荷物車が繋がっていたりといった昭和レトロな鉄道風景の描写が、...続きを読むとても懐かしい気持ちにさせてくれました。 又、私も時刻表読むの好きなんで(笑)タクシーで追いかけたり、時間調整でどこかへ寄ったりする場面では、思わず頷いちゃいました! 今は地方でも新幹線が走っている様な時代になっちゃったけど…やっぱり鉄道の旅は、こういうゆるい感じの方が好きだなぁ〜。
言わずと知れた鉄道ファンのバイブル。これもボロボロになるまで何十回も読み返した本。でも、マニアじゃなくても楽しめるのが、中央公論名編集長だった氏の文章のすばらしさ。
20110731 知識を控えめでもつたえずにはいられない。ストイックなマニアかも。淡々と書かれた文章の中に笑いのポイントがあったり最後までたのしめました。
小学生当時、時刻表が何よりの愛読書だった。 クラスに同様の友人がいたので孤立することはなかったが、多くの共感を求められる趣味でなかったことは確か。 そんな中、この本を読んだときの衝撃や如何に。不遜にも「仲間がいる」と内心叫んでしまったことを思い出す。 しかも著者は財力にものを言わせて新幹線も寝台特急...続きを読むも乗り放題。関西始発の夜行に乗るため新幹線との乗り継ぎという離れ業もなんなくこなす。 当時はもちろん会社人間が休みをとることの厳しさを何一つ知らなかったので、とにかく羨ましかった(笑) いつかこんな大人になってやると思いつつ…果たしてなれたのかな? 2万キロはもはや超えられない壁、なのに全線完乗は未だ、遠い。
鉄道好きとしては面白い内容だった。 初版は1973年(昭和53年)なので、廃線になってしまった路線やまだ完成していない路線もあり、今読むとその比較が以外と楽しいのと、初版当時時刻表の愛読者の一人だったので、その当時を思い出し懐かしく感じた。
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時刻表2万キロ
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