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「どうして私は、女であることを、おおらかに正々堂々と楽しめないのか」――男に負けないよう必死で手に入れた「勝ち組」の称号が、恋愛マーケットでは惨めな「負け組」と見なされる。愛されたい、だけど見返してやりたい……相反した女の欲情を抱いた作家が叩いた扉は、新宿歌舞伎町・熟女ヘルス。過激な〈実体験主義〉に潜む、普遍的な「女」の苦しみに肉体ごと挑んだ、戦いと絶望の全記録!
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Posted by ブクログ
著書の徹底的に自分と向き合い混沌した自らの内面を自己分析し言葉にし 痴態や醜態までもをさらけ出すという営為には感服します 私が薄々思っていた事を彼女が言葉にして代弁してくれたという感じ
読むまでは、何でデリヘルなんてやるの!?と訳が分からなかったが、読んでみるととっても真剣な内容だった。うさぎさん入魂の一冊という感じ。読んで良かった。共感できるとこありすぎ!きっと女性ならみんなそうだ。ところでこの本、実は旦那が買ってきて面白かったと言ってたので私も読んでみた。
矛盾に満ちた自己との闘いの記録、というべきか。男に主体性を奪われた自分と、それに肯定的な自分が同居している、矛盾に満ち満ちた自己の内面。普通なら自己の一貫性を保ちつつ社会に適応していくが、中村うさぎ、そして東電OLは、肥大化していく「隠蔽した自己」と意識的にせよ無意識にせよ、付き合わずにはいれなかっ...続きを読むたのだろう。 思うに、男は自分を否定されることに女以上に怯えている。社会的地位、それに付随するプライド、権威、男としての価値…それらを失いたくないが故に「逆ギレ他罰(p116)」して自己正当化に走る(男女の世界だけではなく、会社などの組織でも起こりそうなことだ)。中村うさぎは本書を女たちに読んでほしいというが、そんな思考停止に陥った男性こそ読むべきだろう。無論、理解のキャパシティがあるかは別問題ではあるが。
私は、作者と根本的に似ている精神構造だなって思った。 城で眠る、救われたいお姫様。城を守り、男をはねつける魔女。この比喩で語られた自己矛盾に、大いに共感した。 また、東電OL事件の被害者の心情を想像して書いた文章も、大きく心を掴んだ。 中村うさぎのファンになった。
うさぎさんがデリヘル嬢になった、と聞いたときは驚いたけど、これ読んだら心理としてはすごくわかった。 仕事で評価されて、友人に恵まれてても、愛してくれる男がいない… 貢いだホストからの仕打ちに女としての誇りを傷つけられ、「男に欲情され対価を支払われる」デリヘル嬢になることで自己確認したかったんですね...続きを読む… 絶対しないけど、しないからこそ、うさぎさんが体験して書いてくれることに感謝。 「荊ひめ」に準えた自己分析にもすごく共感。 男を排除した、女のための本だろうな~。
色もの、キワモノと侮ったら大怪我します。 「私」という病とは、「病んでいる私」なんかじゃなくて、全ての女性存在(オカマ含む)の根源的苦悩のことを「やまい」と称しているふかい深い一冊である。 証拠に一部引用します。 「私は、女たちが好きだ。たったひとりで頑張って働く女も、主婦という孤独な立場で必死に...続きを読む踏ん張っている女も、道に迷ってへたり込み絶望している女も、泳ぎ続けてないと死んでしまう魚みたいに暴走し続ける女も、すべての女が私だから。私は、私を救いたいのよ。だから、彼女たちに向かって語り続けるのよ」 デリヘル嬢としてほんとうに十人ばかりの男の客の相手をしてみた彼女のことを、北野武はそこまでやったら「作家のやることじゃねえ」と言ったそうだが、タケシさんともあろう人が読みもしないで批判するのは止めてもらいたいものだ。 金めあてのホストからしか相手にしてもらえなくなった口惜しさから始まって、こちらの拒絶にもかかわらず若かった頃の自分を勝手に欲望のはけ口にしやがった、痴漢野郎やセクハラおやじへの怨念。女であることの苦悩とおんなとして認められなくなってしまったことの口惜しさ。見ず知らずの男たちの欲望に応えて金を払わせるという、傍目には暴挙に見える挑戦に走ったのは、その精神分裂的とさえいえる自己内の懊悩であっただろう。それは、一人中村うさぎの懊悩に止まらず、全ての女性存在が内包する矛盾する深層心理でもある。だからこそ、東電OL事件の被害者女性について、類例のない徹底的に透徹した、それこそ彼女以外では絶対に書き得ない一文で本書は締めくくられている。そしてまた、中村うさぎが身を挺した暴挙を通して告発した、コンプレックスと差別意識とは、女の敵であるだけではない。彼女が意図したフェミニズムの枠を超えて、男にとっても仇であるのだ。 自らの深すぎる苦悩から始まって、全女性の深層の矛盾を突き、男女の枠さえ超えた根源的な人間の醜ささえ抉る。こういうのを「作家」の営為と言わずして、他になんと言えるだろうか。 中村うさぎは、作家に他ならず『私という病』は名著である。声を大にして私はそういう。
著者の中村うさぎが、自らデリヘルで働く(でも3日間)の話。 自分に女という記号がついて、求められることに価値を求めている。 そしてその価値をさらに記号に直して、「金額」で換算する。 一見殺伐とした、乾いた感じが漂うのに、痛いくらいの愛おしさ。 私もそう、男になりたいわけじゃないけど、女であることも受...続きを読むけ入れられない。わかる!わかるよ!私にとっては、もう私の説明書みたいなものです。 これは本というより、筆者本人に五つ★かも
作家、中村うさぎが新宿は歌舞伎町にある熟女ヘルスにて実際にデリヘル嬢として働いた経験を通して描き出される女としての相反する欲望。読み終えたあとに深くて暗い闇のそこを除き見たような感覚が致しました。 ずっと読もう読もうと思って、ツイッター上でも筆者本人に読むと約束して結局読むのが遅くなってしまいまし...続きを読むた。 「どうして私は、女であることを、おおらかに正々堂々と楽しめないのか」― という疑問の果てに彼女がたどり着いた場所は、新宿歌舞伎町のとある熟女ヘルス。 そこでデリヘル嬢「叶恭子」として三日間働き、ここで感じたことと、 「自分はなぜ、女としての性を楽しむことができないのか?」 という自らのみをえぐるような考察と、最後のほうに出てくる東電OLについての考察が記されていて、読んだあとに女性の深遠を覗き見たような気がして「なるほどなぁ」と思うのと、彼女の男に対する考察があまりにも鋭かったので、そこについてはウーンと考え込んでいる自分がいました。 あとがきにもありますが作家の永江朗さんにインタビューを受けたときに 「うさぎさん、この本を読んで思ったんですが、それじゃあ男はどうすればいいんですか」 という質問を本人にしたくなりました。いや、実際にはできるのですが、彼女から返ってくる答えはおそらくこうだと思います。 「さぁね、そんなの自分で考えたら?」 と言う答えが確実に帰ってくるので女性というものについてじっくり考えてみることにします。 そして、彼女が東電OLについて書いているのは彼女ならではの切り口で、彼女が派手な化粧をしていたのは「コスプレ」なんだと。別な自分になることで夜の街に街娼として立って、行きずりの男と大胆なことができたのではないかと。それについてはなるほどなぁと思いました。僕も彼女のことを大学時代に知って以来、個人的にずっと追い続けているものなので。 男にとっては耳の痛い話がてんこ盛りですが、「女」という向こう岸の存在を少しでも理解するためには読んでいて損はない文献だと思います。
(中村)うさぎさんのデリヘル体験記とも言えますが、 内容的には体験を通した思考整理記という印象でした “そんなもん、単に問題の摩り替えでしょ。 私はね、自分の抱えた問題の意味をきちんと考え、的確な答を出したいの。 もちろん、的確な答に辿り着くまでに間違った答を出してきてしまったり、 奇妙な方法を選...続きを読むんでしまったりするかもしれない。 私はバカだから、そんなに簡単には正解には行き着けないのよ” という言葉、とても印象的であり、激しく共感できました
著者は、自分の体を使って 『自分を知る』試みをやり続けてるんだと思った (文中では「自己確認」と表現してた) 頭だけで考えたり人から聞いた話じゃなくて、 自分自身が動いてぶつかって その実体験から得られたこと =自分についての発見・葛藤などの心の動きなど を整理して言語化してるんだと思った わたし...続きを読むも同じ。 「生きづらさ」の形を表す媒体が違うだけで やろうとしてることは「自分を知る」ことと、 そこからの【自尊心の回復】。 その他、男性と性に関する考察や 日本社会で女性が抱える問題や葛藤についてもわかりやすくかつ書かれてて、なるほどーとおもた
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