眩暈

眩暈

1,100円 (税込)

5pt

切断された男女が合成され、両性具有者となって甦る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。『占星術殺人事件』を愛読する青年が書き残した戦慄の日記が示すものは何か。醜悪な現実世界に奇想と驚天動地のトリックの矢を放つ。ミステリーの新たな飛翔を決定づけた傑作。

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眩暈 のユーザーレビュー

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    傑作

    ほんと一番島田荘司らしい作品だと思う
    まずバーンと何か「よくわからない話」を出して
    それをこれは解ける謎だと、徐々に解き明かしていく。
    御手洗作品のいつもの流れ

    眩暈はそのよくわからない話が断トツで不気味で奇妙で気味が悪い。
    そしてこれを「現実ですよ」。と。「これは現実にあった話なので

    1
    2021年03月27日

    Posted by ブクログ

    なぜかファンの間でも、もう一つ評価が高くないのだが、島田荘司らしさが最も出ているのが「眩暈」という作品だろう。狂人の妄想としか思えない奇想天外な出来事が論理的に解き明かされて行く快感が、お腹いっぱいになるまで堪能できる。とにかく古今東西、推理作家は数多くいるが、こんな話を書けるのは島田荘司ただ一人し

    1
    2013年01月27日

    Posted by ブクログ

    『だからウロボロスなんです。蛇が尻尾をするすると飲み込んでいくと、すぽんと異次元の空間へと消滅する、そういう現象を思惟的に結論しても、さして意味はない。何故なら現実にそういうことは起こらない。

    海の水の総量が茶匙何杯であるかを知ることが可能かと問われれば、明らかにイエスであり、明らかにノーでしょう

    0
    2016年03月05日

    Posted by ブクログ

    まだ読んでない人へ。かなり分厚くて読むのに時間がかかりますが、その分満足が得られるでしょう。読み終えた自分に拍手を送りたい。内容にはあえて触れません。一読あれ。

    0
    2022年07月22日

    Posted by ブクログ

    「占星術殺人事件」の愛読者が書き残した日記が意味するものは?どこまでが現実でどこから妄想なのか。不気味な日記に始まりプロローグから一気に引き込まれる。そして御手洗よ、早く出て来い!と思いながらページをめくる。島田荘司の本の読みながら不安にさせる要素は何なんだろう。言うまでもないが「占星術殺人事件」を

    0
    2021年04月29日

    Posted by ブクログ

    あの現実とは思えない手記が論理的に解明されていくさまは圧巻。
    島田荘司は最初に提示される謎が本当に魅力的である。

    ただ、一応説明はつけられるものの、両性具有者のことについては少し曖昧な部分がある気がした。(私の読みこみが浅いだけだったらすいません。)

    0
    2021年03月14日

    Posted by ブクログ

    ミステリー初心者ですが、このミステリーは面白いと思いました。

    ホラー小説を連想させるおどろおどろしい文章が、天才探偵の元に持ち込まれたとき、どんな事件が明らかになるのか。

    トリックとしてはちょっととんでもない部分もありましたが、そうか、そう言うことだったのか! と言わせる説得力は十分にあります。

    0
    2020年04月19日

    Posted by ブクログ

    『ネジ式ザゼツキー』を高校生のときに読んで、その時の感動をもう一度味わいたいと思い読んでみたのですが…
    少し期待外れでした。というのも、謎の提示から1回目の解答までがすごく短く、もっと焦らして欲しいと思います。
    謎の手記の書き手を探しに行くのですが、彼らのやっていることがとしても非現実的でちょっと引

    0
    2019年07月14日

    Posted by ブクログ

    中々の混乱から始まるが、ラストにすべての複線を回収するとこが島田壮司らしくていい。
    結構無理やり感はあるが。
    もっと言えば『占星術~』もっと強調してくれても良かったかなぁ??

    0
    2017年02月21日

    Posted by ブクログ

    最初の百数ページがとても怖かった。不気味でグロテスクで、わけがわからなくて怖い。『占星術殺人事件』を愛読する青年が記した妄想としか思えない手記の内容が、御手洗の推理によって現実味を帯びてくる。提示される謎のうちのいくつかは、じっくり考えれば読者でも解答に辿り着ける。色々な可能性を自分なりに考えるのが

    0
    2013年10月03日

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