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橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。探索を始めた定町廻り同心の木暮信次郎は、小間物問屋の遠野屋清之介が何かを握っているとにらむ。そして、清之介は自らの過去と向き合うため、岡っ引きの伊佐治と遠き西の生国へ。そこで彼らを待っていたものは……。著者がシリーズ史上ないほど壮大なスケールで描く「生と死」。超絶の「弥勒」シリーズ第4弾。
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Posted by ブクログ
この「弥勒」シリーズは、絶対見逃せなくなってしまった。 麻薬のような、と言ったら語弊があるだろうか、読みだしたら止められない、それほど魅力的ということであるが。 毎月大量生産されている文庫書下ろしの時代小説(ほとんどが延々と続くシリーズもの)とは、確かに一線を画すこの小説を、「全体時代小説」あるいは...続きを読む「創造的な時代小説」と、解説者の高橋敏夫氏は書いている。 本屋の書棚にずらりと並ぶ「最近大流行の平板で紋切型の時代小説」を苦々しく思っている身にとって、解説者の言は、まさに言いえて妙であり、留飲の下がる思いである。 武士としてではなく、商人として故郷に帰り、大仕事を成し遂げた清之介が、今後どういう活躍をし、運命をたどるのか、そして岡っ引き伊佐治や、同心木暮信次郎が、どのように係わっていくのか、次回作『冬天の昴』 が楽しみである。
シリーズの中で、一番よかった! 清之介がすっごい気になってたので、 彼の視点で書かれたところがあったのは、 なんか安心できた。 伊佐治、いいわ~。
なるほど、シリーズが大きく動いたのか、収束に向かったのか、まあ、今までで一番読みやすい本となったようです。登場人物の方向性がはっきり見えていたためでしょうか。 今回は遠野屋の話。ということは、次回作は……、と思いながら、どちらを中心に据えても、親分が話を進めていく素晴らしいバイプレイヤーなんだろうな...続きを読むと確信しました。 ドラマ化するなら、そうとう力量のある俳優さんでないといけませんね。 次回作を期待させる話の運びは、さすがであります。
東雲は全国で割と多くある地名で、私も近くに住んだことがある。本来、夜明け前の茜色の空を指し、これから成長していく期待が現れていると思うのである。 本題名は、さらにその前であろうか、東雲の途ということは東雲に向かっている、夜明けに向かっているのか、まだ東雲の状態の途中なのか、楽しもうと、ページをめくっ...続きを読むた。 町人風の男が殺害されるところから始まる。その男は武士だと木暮信次郎が見抜く、そしてその男は遠野屋清之助とどんな関係が・・・。 清之助の止まっていた時間が動き出す。 信次郎、清之助、伊佐治がそれぞれの味を出しながら、清之助の過去に迫る。過去を断ち切るには原点に戻ることなのかもしれない。それは心理療法の手法に近いものがあると感じた。
信次郎と遠野屋の距離がなんか縮まった気配のする4巻。 やっぱこの作品は長編が良い。 個人的にはダークサイド遠野屋が好きなので、その片鱗がチラッと出てきたのにゾクっとしました 2022.9.24 140
伊佐治親分、なんで旅に付いていくなんて口走っちまったんだろうって言ってるけど必然です。 伊佐治親分=読者なので。 奥様のおふじさん、素敵ですね。 奥さんには敵わない方がきっと幸せだと思います。
弥勒シリーズの第四弾。 今作では、小間物問屋の遠野屋が、ついに過去と正面から向き合って、逃げずに覚悟を決めた。 ここまで、ずっと暗く付き纏っていた不安感が消えて、とても気持ちよく作品の世界に入り込めた。 江戸を(信次郎とも)離れ、遠野屋と伊佐次が旅する様子も新鮮で、瑠璃の謎を解き、貧しい藩の活路を語...続きを読むる遠野屋が良かった。
回を追っても、面白さは増すばかりの弥勒シリーズ第4巻。 今回は遠野屋の過去が明らかになる。 ほぼ三人の男の周りでの出来事を追っているだけなのに、こんなに夢中にさせられるのは、三人のキャラがたち魅力的だからか。 木暮と遠野屋の関係が微妙に近づいた気がする。
内容(「BOOK」データベースより) 橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。探索を始めた定町廻り同心の木暮信次郎は、小間物問屋の遠野屋清之介が何かを握っているとにらむ。そして、清之介は自らの過去と向き合うため、岡っ引きの伊佐治と遠き西の生国へ。そこで彼らを待っていたものは…。著者がシリ...続きを読むーズ史上ないほど壮大なスケールで描く「生と死」。超絶の「弥勒」シリーズ第四弾。 令和2年3月3日~5日
あ~続きだ~。と入手。 気づけば、その次も。 このシリーズは好きですが、この人たちの後始末はどうするんだろう。 尻切れなければいいんだけど…。
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あさのあつこ
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