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解き明かされる記憶力の秘密。神経科学の目覚ましい進歩によって脳の記憶の実体がついに見えてきた。記憶力を高める「夢の薬」を研究する著者が、LTPやシナプス可塑性などの最新理論を解説しながら、科学的に記憶力を高めるための具体的な方法を紹介する。(ブルーバックス・2001年1月刊)
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Posted by ブクログ
記憶力だけを説明しているだけではなく、海馬という部分の最新の科学を一般人にわかりやすく説明していた。教養として読むべき本である。ただし、20年以上前に出版されたので、かなり現在とは違いがあるので、最新の知識についてもこの本の続編が出版されることを望む。
記憶に関する脳の仕組みを説明し、その仕組みに沿った効果的な記憶術を説明します。しっかりと脳科学に裏打ちされた記憶のメカニズムが分かるとその実践にもとても説得力があります。「歳のせいで物覚えが悪い」、「物忘れがひどい」などのよくある年寄りの言い訳を記憶力が弱くなったのではなく、情熱や感動の無い大人にな...続きを読むっているからと一刀両断する。θ(シータ)波が発生するように好奇心や探求心を持ち続けようと思います。
記憶のメカニズムについてわかりやすく解説。 •個人的な学び 神経細胞と神経回路が記憶の基盤 シナプスが重要なテーマ シナプス可塑性•LTP 回路をより強く、より早くまわす 記憶の種類の違い 陳述記憶(エピソード記憶•意味記憶) 非陳述記憶(手続き記憶•プレイシング記憶(勘)) ...続きを読む
分かりやすい語り口で、テレビの情報番組などに出演される池谷先生による脳科学の基礎を切り口に”記憶”について詳しく述べた一冊。 この本、初版は2001年です。今から20年ほど前。当然、述べられている内容は現在からすると最先端ではないのかもしれません。ところが私が手にしたのは2020年の第51刷です!科...続きを読む学を題材にした新書で20年も読み継がれているというのは、最早これは教科書と言っても良いほどの定番と呼べる本ではないかと思います。 確かに読み始めると、記憶に関して読者の好奇心を刺激し、どんどん引き込まれていきます。記憶の種類や、記憶の仕組み、人間の脳とコンピューターとの比較など興味深い視点が次々と展開され、さすが池谷先生のベストセラーとうならされます。特に記憶に関してはテスト前に覚えなければならない事をすぐに覚えられなかったり、一度覚えたことを忘れてしまって困ったりと誰もが経験する事を科学的に説明されており、その説明が非常に腑に落ちます。いくつかの例を挙げておきます。 「なかなかすぐに記憶できない」→人間が目で見たりした事象を全て記憶してしまうと、脳の記憶容量がすぐに満杯になるため、何度も経験して重要なことだけを選択して記憶するようになっている(反復して学習するのはこのためですね)。 「歳をとると記憶力が落ちる」→物事を記憶するまでに反復する根気や、新しい物事に対する好奇心の衰えが記憶を阻害するだけで、記憶力そのものが退化しているわけではない。 「コンピューターの方が物事を正確に記憶できるので、人間の脳よりも高性能?」→ 生物が生きていく局面で、よく似た状況に過去の経験を生かすには、全く同じであることよりも、よく似た状況であることを認識することの方が重要で、より高等な生物の脳の方が記憶にあいまいさを含有している。 そして、学習とその効果については、比例ではなく幾何級数的な関係があると述べています。最初はなかなか学習の効果が実感できなくても、次第に累積(べき乗)の相乗効果が出てくるというもので、要は効果がなかなか実感できない期間中も継続して努力し続けると、後に累積で一機に効果が表れるというもので、”継続は力なり”を科学的に裏付けてくれる事実です。 脳科学の最新知識というわけではないですが、”科学的に”記憶力の仕組みを分かりやすく解説してくれている本書、さすが20年以上も読み継がれているだけのことはあるというのが正直な印象でした。
年齢とともに記憶の種類が変わる。 たとえば絶対音感を体得(記憶)できる臨界期は3から4歳。幼いころに体をよく動かした人は成長した後でもスポーツ全般にわたって優れた運動能力を発揮する。丸暗記も中学生のころまで。 年を取って物事を記憶するには、丸暗記よりも物事をよく理解して、その理屈を覚えることで記憶す...続きを読むるしかない。だからり必然的に学習方法も変えるしかない。それは理論的に物事を認識して記憶する方法を身に着けるしかない。そのコツは、「法則性をつかむ」、「理解して覚える」。 またただ見て覚えるのではなく声に出してみる。目の記憶よりも耳の記憶のほうが心に残る。 記憶するには復習が必要。 1週間後に1回目、それから2週間後に2回目、そして2回目から1カ月後に3回目の復習を行うことで一生忘れないような強い記憶を作ることが可能となる。 「夢」は脳の情報を整え記憶を強化するために必須な過程であり、記憶は夢を見ることによって保存される。
脳の記憶について分かりやすく説明している。記憶を強化する方法かと思ったけど、記憶の仕組みから説いている。年齢がいっても神経細胞が増加している例で、タクシードライバーが取り上げられていた。
ブルーバックスの中でも根強い人気があると聞いて読んでみた。 記憶を強くするためのノウハウ本のようなタイトルですが、実際は脳、記憶に関するマジメな科学本。読みやすいしとても面白い。 脳は人体の中でも特に不思議で未解明の部分が多いらしいけど、本作で紹介される記憶の仕組みについての説明も面白くて、かつ身に...続きを読む覚えがある現象がたくさん紹介されていて飽きずに読める。 これを読んだことによって記憶力が強くなったかはわからないが、繰り返し読んでここで得た知識を長期記憶化しようと思う。 --- 19 人の脳には約1000億個もの神経細胞(ニューロン)があることがわかりました。(略)この並び方は非常に明確で、人によってちがったりはしません。(略)脳のしわの数も人によるちがいはありません。 31 玩具を入れた環境で育てたネズミの方が、海馬がよく発達していることがわかりました。(略)神経細胞が鍛えられて活性化したというわけです。 57 人間が瞬間的に把握して記憶(短期記憶)できる対象の数はどういうわけか7個程度なのです。 59 このようにグループを作ってものを覚えることを専門用語で「チャンク化」といいます。 ※10桁の数字は覚えられないが、電話番号のように間にハイフンが入れば覚えやすくなる。 68「スクワイアの記憶分類」 記憶には「短期記憶」と「長期記憶」がありました。 「長期記憶」はさらに細かく「エピソード記憶」「意味記憶」「手続き記憶」「プライミング記憶」と分類されます。 72 記憶の階層システム ※エピソード記憶(顕在記憶)<短期記憶(顕在記憶)<意味記憶(潜在記憶)<手続き記憶(潜在記憶)<プライミング記憶(潜在記憶) 144 保存情報が相互作用するということは、まったく異なるものごとを関連付けることがということです。情報を関連付け、まったくちがった新しいものが形作られるかもしれません。これこそが「創造」という行為です。私たちが想像したり、思索したり、創造したりという行為は、記憶が相互作用できる神経回路にたくわえられているということの恩恵なのです。 153 「語呂合わせ」は連合によって記憶を助けようとする典型的な例です。つまり、連合させれば閾値以下のものでも覚えられるというわけです。 203 覚えた直後にどっと忘れて、それを乗り越えて残った記憶はわりと長く保持される傾向にあるというわけです。これは「エビングハウスの忘却曲線」として知られる現象です。 204 記憶の神経回路は相互作用しているので、ある程度の類似性があることを覚える以前の記憶が妨げられてしまうのです。これを「記憶の干渉」といいます。(忘却を早める方法) 213 学習したものが少し時間をおくと高度化するという不思議な経験をした人もいることと思います。 「レミニセンス(追憶)現象」=寝ている間に記憶がきちんと整理整頓される 240 アセチルコリン(神経伝達物質)のはたらきを増強する薬として、もっとも有名なものは「サリン」です。※地下鉄サリン事件の被害者の後遺症として、記憶が勝手に蘇ってきて止まらなくなる症状があった
第1章 脳科学から見た記憶 1‐1 タクシー運転手の記憶力 1‐2 神経細胞が想像する脳 1‐3 人に個性があるわけ 1‐4 神経細胞を守るためには 1‐5 タクシー運転手の脳は膨らむ!? 他 第2章 記憶の司令塔「海馬」 2‐1 記憶の不思議 2‐2 記憶の司令塔「海馬」 2‐3 ...続きを読む進化の歴史が認めた記憶の料理人 2‐4 時計回りの金太郎飴? 2‐5 リストラか過労死か 他 第3章 脳とコンピューターはどちらが優秀なのか? 3‐1 ネットワークを作る神経細胞 3‐2 神経
記憶には得意な年代がある。5歳くらいまで音の記憶をつけると絶対音感と言われるものになる。勉強をする上でも役にたつ記憶について盛りだくさん。
最近記憶力がなくて本当に困っているので、タイトルに惹かれ、少々古い本ではあるが手にとった。 面白かったが、タイトルは釣りっぽい。 タイトル、記憶力を強くすることに主眼を置いているようで、 9割は「記憶」に関しての脳科学でわかっていることの紹介であった。 8章のうち、本当に「記憶力を強くする」ことに...続きを読むついて書かれているのは1章(第6章)のみ。 理屈を知った上での方法紹介なので説得力はあるけれど。 私は素人(一応理系)だが、とても読みやすかった。 ところどころ、「ややこしくなってきたので」といってまとめてくれるのがありがたかった。 あと、例え(新しい神経回路を作る際のシナプスにおける事象と電車の乗り入れや本数増加等)がうまい。 「知能のドーピング」には私は賛成しない。 なんだか気持ち悪いから。 困った時(アルツハイマーなど)にだけ服用したほうがいいのではないか。 2001年初版以降、脳科学の進歩が気になる。最新の研究成果の本も読んでみたい。 私の最近のひどい物忘れは、きっとストレスによるものだと思った。 また加齢とともに、神経細胞は減るが、神経回路は豊富になり、記憶力の減退につながらないとの話は希望が持てる。 心の余裕を忘れず、いろいろなことを関連付けながら、覚えること。 好奇心と復習、継続を忘れずに地道に頑張ろうと思う。 ---以下備忘と整理のためのまとめ(長文) 【脳における記憶の仕組み ミクロな話】 記憶は、側頭葉から海馬に情報が送られ、海馬に一時保存され、そこで取捨選択、統合などをされ、一部が側頭葉に返される。 記憶には神経細胞が関わっている。 神経細胞同士のつながりをシナプスという。 伝える側の軸索に流れた電気信号が、シナプスにおいては化学物質を放出し、伝わる側の樹状突起では化学物質が受け取られ、またそれが電気信号となって伝わっていく。 記憶することは、神経細胞のつながり方(神経回路)が変化すること。 一つの神経細胞は複数の神経回路に関わっている、つまり使い回されている。 そのことで記憶同士が相互作用し、間違いも起こすが、創造も引き起こす。 その過程で、記憶力が増強する、とは、その電位がupし、シナプス伝達の効率がupすること。 そしてその効果は(一時的なものではなく)持続する。 それをLong-Term Potentiation 略してLTPと呼ぶ。 逆にそれを弱めることをLong Term Depression(LTD)と呼ぶ。 記憶にはLTPとLTDのバランスが大切。 記憶には様々な階層に分かれており、それぞれに特化した記憶の年齢がある。 浅い順に、エピソード記憶、短期記憶(ここまでが顕在記憶ここからが潜在記憶)、意味記憶、プライミング記憶、手続き記憶。 深い方がより生命維持に関わる重要なもの、浅いほうが高度な内容になる。 幼児期は深いところのものから覚え始め、高齢になった際の痴呆は浅いところから起こる。 この中で海馬はエピソード記憶と意味記憶に関わる部分に深く関係している。 短期記憶とプライミング記憶は大脳皮質、手続き記憶は線条体と小脳。 脳の個性を保ち続けるために、基本的には神経細胞は増殖しない。 ただし海馬における情報の入り口となる歯状回の顆粒細胞のみが増殖する。 それが増殖するということはつまり、海馬に入ることができる情報が増強され、記憶力が増強されると言える。 【記憶力増強のために、具体的なマクロな話】 ストレスを与えるとホルモンのバランスが崩れLTPが形成されにくくなる。アルコールも同様。 扁桃体から生まれる情動もLTPが起こりやすくなるので、気持ちが動いた時には記憶しやすい。 神経細胞の総数は歳とともに減っていくが、シナプスの数が反対に増えていく。 神経回路は年齢を重ねるに従って増加する。 若い頃よりも歳をとったほうが記憶の容量が大きくなる。 歳のせいで覚えが悪くなっているのではなくて、覚える努力を怠っているにすぎない。 記憶するときはその年齢に見合った記憶の仕方がある。 言語、絶対音感、運動能力などは幼いときでないと手に入らない、覚えにくい。 中学生ぐらいまでは意味記憶の能力がまだ高いが、 そこからはエピソード記憶が優勢になってくる。 それは記憶力が落ちたのではなく、記憶の種類が変わったと言える。 自分の記憶についてよく理解してそれに応じた勉強方法を取るべき。 歳をとってエピソード記憶が発達してくると、論理立った記憶能力が発達してくる。 海馬がθ波のリズムに乗るとLTPが起こりやすくなる。 θ派が起こるのは初めての場所、初めての人にあった時など刺激の多い環境にいるとき、 また興味や好奇心を持つことによっても起こる。 そういった環境はLTPを起こりやすくするだけでなく、歯状回の顆粒細胞も活発に増殖を始める。 記憶力up→好奇心up→記憶力up また面白い、楽しいという情動が起こり、扁桃体が働くことでLTPが起こりやすくなる。 ストレスをためず、マンネリ化せず、適当な緊張感を保ちながら勉学に励むべし。 ストレスは記憶の障害になるが、記憶力が高いとストレスにも慣れやすくなる。 記憶力が高いことはストレス軽減にも重要。 事象と事象が連合され(関連付け)ると、閾値より低い刺激でLTPが起こる。 物事を関連づけるとは、よく理解すること。 対象を単なる記号として覚えるのではなく、その真理を発見すること、法則性を見抜くことで記憶しやすくなる。 知識を消化し、数多くの事象が神経回路の中でつながっていくと、物事がより面白く感じるようになって興味が深まって記憶力が増強する 生物では視覚よりも聴覚の方が先に発達してきた。 発達した歴史が長い分、耳の記憶は目の記憶よりも強く心に残る。 物事を理解し連合させると覚えやすくなる。 事象の内容を連合させて豊富にすることを「精緻化」という。 さらにエピソード記憶の方が意味記憶よりも忘れにくい。 いつでも思い出すことができるので単に知識的な連合にするより 自分の経験に結びつけて記憶した方が良い。 エピソード記憶を簡単に作る方法は覚えた知識を友達や家族に説明してみること。 注意点として、エピソード記憶は次第に意味記憶に置き換えられてしまう。 歳をとると意味記憶の割合が多くなっていき、きっかけが十分でないと思い出せない。 ど忘れが激しくなる。 ど忘れしてはいけない知識に関しては、人に時々説明してエピソード記憶として保存する努力をしたほうが良い。 海馬は記憶の一時的に保管場所で、1ヶ月程度が限界。 この1ヶ月の間に復習をすると、一旦忘れていたことも定着しやすい。 忘却曲線を考慮に入れると、科学的に最も能率的な復習スケジュールは 1週間後に一回目、そこから2週間後に2回目、最後にそこから1ヵ月後に3回目 というように復習との間隔を広くしながら2ヶ月かけて行う。 眠っている間には約90分ごとに浅い眠りレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠が繰り返される。 レム睡眠の間に人は夢を見るが、この夢は経験の再生、思い出し 寝ている間に記憶がきちんと整理整頓されてその後の学習を助ける(レミニセンス(追憶)現象) 夢は脳の情報を整え記憶を強化するために必須な過程である。 6時間は寝ること。 記憶には手順も大事。 基礎から少しずつ難易度上げて高度なことを覚える。 大局を理解してから詳細に移る。 記憶はもともと大雑把で曖昧なもの。 大まかに似ているものを区別せずに一緒にまとめてしまうのが記憶の性質。 細かいことが見えてくると、別の細かいことも見えてくる。 つまり、法則性を見つけて理解する能力を記憶する、身につけられる。 脳は使えば使うほど性能が向上する。 覚えたことには相互作用があるので、記憶力の相乗作用は累積(べき乗)の効果がある。 物事の習得において最も大切な心得は努力の継続である。 努力と成果は比例関係ではなくて累乗関数の関係にある。 記憶力増強薬として カフェインはメカニズムの解説はないが多少効果あり。 ただし脳の興奮、心臓の鼓動促進は注意。 脳への直接投与によって効果のあるK90と言う物質。試薬段階。 アルツハイマー病は海馬と側頭葉の神経細胞が死んでしまって脳が縮む(萎縮) 神経伝達物質のアセチルコリンの量が正常に比べて少なくなる。 風邪薬や下痢止め酔い止めにもアセチルコリン阻害する成分が入っているので受験前などには注意。 脳科学における、記憶の「獲得」「固定」「再生」のうち、「再生」にはまだわからないところが多い。 「思い出せ」という指令、「意識」つまり「心」については、まだ研究の余地が大いにある。
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池谷裕二
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