ぼっけえ、きょうてえ

ぼっけえ、きょうてえ

506円 (税込)

2pt

「教えたら旦那さんほんまに寝られんよになる。……この先ずっとな」時は明治、岡山の遊郭で醜い女郎が寝つかれぬ客にぽつり、ぽつりと語り始めた身の上話。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密が隠されていた……。岡山地方の方言で「とても、怖い」という意の表題作ほか三篇。文学界に新境地を切り拓き、日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞を受賞した怪奇文学の新古典。

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ぼっけえ、きょうてえ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    『ぼっけえ、きょうてえ』
    表題作は岡山県の方言で「とても、怖い」という意味。そのタイトル通り、この作品は「ぼっけえ、きょうてえ」のである。
    表題作の他に3篇収録されており、そのどれも明治時代の岡山の田舎の女性の物語。田舎の閉鎖的な因習の残る集落で、人間の醜さと怪異を鮮明に描いている。京極夏彦先生の解

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    全体に白黒‼︎真夏のシーンでさえ始終白黒の本(笑)
    しかしうすら怖い内容でグイグイ読み進めます。
    面白かった。

    0
    2022年12月14日

    Posted by ブクログ

    初版から何度も読んでいるホラー小説。何度読んでもぼっけえ、きょうてえ。岡山の、暗い時代の因習を噛み締めるような、日本の悪き文化を目の当たりににするような、非常にセンスある一冊。作者自身のことは忘れて作品に集中して読んでほしい。この一冊は本当に素晴らしく恐ろしいから。

    0
    2022年04月29日

    Posted by ブクログ

    陰鬱な雰囲気に、艶かしい岡山弁が融合されて、素晴らしい世界観を醸し出しています。
    表紙の横櫛も、「よくこんなばっちり雰囲気のあった絵を探してきたな」と感嘆させられました。

    0
    2021年12月26日

    Posted by ブクログ

    第 6 回日本ホラー小説大賞を受賞した表題作の「ぼっけえ、きょうてえ」を含む、短編 4 篇が納められた本。
    「ぼっけえ、きょうてえ」は岡山弁で”とても、怖い”の意。
    随分前に一度読んだのですが、今回再読。
    いずれの作品も、怪談というよりも人の怖さを描くものとなっています。
    岡山弁で語られる、

    0
    2021年11月07日

    Posted by ブクログ

    白黒の日本映画を観ているような読書感です。対話形式なんだけど、一人語りという珍しい形式で書かれ、そのこちらにしゃべりかけてくる感じが、読み進めていく内にある瞬間にゾッとします。後ろ確認してしまいます。ろうそくの灯りで読んだりしたら、眠れなくなりますね。でも、どこか女の切ない美しい感じも読み取る事がで

    0
    2021年09月09日

    購入済み

    しばらく引きずる作品

    岩井志麻子さんのファンとして
    この本は読まないといけないと思いながも
    書店で冒頭を読んだ際に
    時代背景が昭和初期、岡山弁、怖い内容と言う
    ハードルがあり、避けていました。
    しかし、ページを進めるごとに
    すっかり文体に慣れ、岩井志麻子さんの世界観に
    入り込みました。
    やはり岩井志麻子さ

    0
    2021年01月28日

    Posted by ブクログ

    これ、なんといっても題名がいいですね。岡山県人でないとまず分からないけど、色々想像力をかきたてられます。

    純然たるホラーというより、土俗的で人間の業を描いた短編が四つ。どれも雰囲気は似ており、貧しく因習に縛られながらも必死に生きる女性が描かれている。読んでいてなんとも切なくなるが、日本人のイヤラシ

    0
    2024年01月31日

    Posted by ブクログ

    ホラー的な怖さもあるが、昔の童話を読んでいるような不思議な怖さもあり面白かった。明治時代の岡山を舞台にしており、どれも女性が惨めで貧しくて切なかった。

    0
    2023年07月23日

    Posted by ブクログ

    「ぼっけえ、きょうてえ」とは
    岡山県の方言で「とても、怖い」という意味である…………(´-ω-)ウム

    怖いと言うより、悍ましい感じの話で終始
    胸糞さ全開でした!!Σ(゚д゚;)

    幽霊だの祟りだの怪異だのと言うよりかは終始、ヒトコワがメインでした!!

    おすすめホラー小説として度々、目にしてきた

    0
    2023年06月14日

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