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彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遥。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。
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Posted by ブクログ
モラトリアムか 「海を分母に、空を分子にしたら、1を超えるのだろうか。泣きたいのを我慢しているような空を電車の窓から見上げると、イヤフォンが少し動いて、耳の中から音楽がこぼれ落ちそうになった。」 この冒頭にわたしは震えた
20才の若者を描いた作品。裏表紙の「若者だけが享受できる世界...」と記載通りの内容であった。特に最後のハル(遥)目線の物語において、周りは努力をしていない、自分は努力してる特別な存在だと思っていたが、努力が報われない。若者が世の中現実を知った時の感情を作者の巧みな表現で描かれており、朝井リョウ作品...続きを読むの素晴らしさが凝縮されていると思った。
どう生きて、どういう人生を送ったらどう他人から見てもらえるのか、でも見てもらうだけ、外側だけじゃなくて、大切な人には自分の内側本当を見てほしいでも、言えないみたいな10代なので共感しまくり。
読んでた高校生の頃を思い出す… 朝井リョウさんの小説読みやすいので、本にゆかりがなかったり久しぶりに読む!みたいな人でもぜひ読んで欲しいなあ…
連作短編で読み易かったし、お互いのことをよく理解できて面白かった。 1話目を読み終わった時、この作品好きかもしれないと感じて全部読み終わった後やっぱりとても良かったと思った。 「燃えるスカートのあの子」と「破りたかったもののすべて」が良かった。 リアルな感情が読み取れる上にフィクションでも厳し...続きを読むい現実を突きつけるような展開と表現が面白い。 好みだった2つの話は、悲しいけど本当にリアルに読者を揺さぶるような結末でとても響いた。
朝井リョウさんが10年以上前に執筆された小説ということで、興味を持って読んだ。 特に心に残ったフレーズをまとめる。 ・これは、自分のまわりにあふれる「すごい」の中に溺れて、ダンサーになる以外の夢を見ることができなかったころの、私だ。 ・他人に、自分を、こんなふうに見せていたことが、恥ずかしくて、寂...続きを読むしくて、悲しくて、耐えられなかった。私はこんなふうに踊れない。こんな将来を手に入れられるような努力も、本当はしていない。兄貴まで嘘をつくのはやめて。兄貴まで、本当の私を見ようとしないなんて、そんなの、やめてほしい。 ・せめて兄貴だけは、本当の私の姿を描いて。ステージの最後列、左端で必死にみんなについていく姿を、兄貴だけは逃げないで見つめて。私も逃げないで見つめる。 短編小説がまとめられた作品でありながらも、それぞれの小説の登場人物には繋がりがある。 誰かが尊敬する人が、実は本人はすごい劣等感を抱えていたりと、 私たちが見ているのは、その人の一面でしかない、ということ、そして自分自身も意図的に、自分の見せ方を作って生きているよね?と問われている気持ちになる。 どの話もすごくストレートに、人間の、若者の、黒い感情を刺激し、「あんたもそうでしょ?」と問いかける。 中でも印象に残ったのは、最後のダンサー、ハルの話。小中学生の頃持ち上げられていた自分が、高校大学社会人と世界が広がるにつれて、大した人間じゃなかったと気付かされるこの気持ち。 自分は椿寄りの生き方だが、果たしてその生き方が賢いの?正しいの?と小説を読みながら、感じてくる。身の程を知っていて、ある意味世渡り上手かも知れないが、自分に軸がない生き方のようにも感じた。 だから私は、最後の物語を読んで、ハルがかっこいいと思った。自分が嫌いになりそうでも、それでもがむしゃらにやるしかなくて、黒い感情にも目を瞑らず、ただなあなあに生きていないハルが、かっこよく見えた。 やはり朝井リョウさんの描く、がむしゃらに生きる人間の内面は、心にくる。これが本当に好きで、次から次へと彼の本を読んでしまう。 自分が見ないようにしてる感情に改めて気づかさせてくれて、それを否定するわけでもなく、その感情も自分なんだ、って受け止めようと思える。すごい作家さんだ。
大学生活の1番 20歳、生物学的法的には成熟した大人、だけど学生で両親の金銭的精神的支えによって生きている。 大人と子供の間で学生と社会人の間で私にはなにができるだろうか、なにをしなくてはいけないのだろうか。 多様なアイデンティティが認められる世の中で自分をどのように確立していけば良いのか考えさせら...続きを読むれる作品でした 230720加筆 大学生のとき、 もどかしくて言葉にできない感情を 目の前に映像が流れているかのような描写で 私に共感してくれているかのように再現してくれた と感じた作品だった。 社会人になった今、あの頃の輝きを簡単にダサいと手放したり、良い思い出だなと片付けたりする。 その一方で、人の言葉ひとつで眠れない夜を、羨ましく思う。 いまは心が忙殺されたかのよう。 過去に戻れるなら、もう一度あの何とも言えない感情を味わいたい(気もする)。 過去の自分が少しでも救われますように願って。
短編集の登場人物が繋がっているからこそ、誰の視点から見るかで見え方が全然違っておもしろかった! 子供でも大人でもない20歳前後ならではの感情が、少し懐かしく感じてしまったけど、すぐ人と比べたり、見栄をはってしまったり、そういうところは年齢関係なく悩んでしまうのかもしれないな、と思った。
各話読んでても話が離れ過ぎていないというか、あ!この人さっきの話で出てきた人だ!ってなって、それが読んでてすごく楽しかった。 私と似てる主人公もいれば、私と全く違う振る舞い方をする主人公もいたけど、そういう主人公たちの抱えてる痛みとか不安が、なぜだかすっと自分の中に落ちてきた。 どのお話も好きだっ...続きを読むたけど、特に表題作が心に刺さった。 ''別に椿みたいになりたいわけじゃない。ほんとうは、きっと、椿と同じ、1になりたいわけじゃない。私はずっと、ほんの少しでも、今の私から変わりたいだけだった。'' この言葉見て、私のモヤモヤを形にしてくれてる!って嬉しくなった。誰かになりたいわけじゃないけど今の自分も好きじゃない、そんな私に方向性を見出させてくれた言葉。半歩でもいいからゆっくりゆっくり変わっていきたい。
物語に現れる沢山の人生が一面的ではなく様々な角度から描かれていて、その一人一人をより奥深く感じられる作品だった。何者かになりたい想いと、何者にもなれない諦めが混在する若者たちの毎日が自分とぴったりハマって共感の連続だった。
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