山椒魚

山椒魚

539円 (税込)

2pt

老成と若さの不思議な混淆、これを貫くのは豊かな詩精神。飄々として明るく踉々として暗い。本書は初期の短編より代表作を収める短編集である。岩屋の中に棲んでいるうちに体が大きくなり、外へ出られなくなった山椒魚の狼狽、かなしみのさまをユーモラスに描く処女作「山椒魚」、大空への旅の誘いを抒情的に描いた「屋根の上のサワン」ほか、「朽助のいる谷間」など12編。

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山椒魚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なぜいま井伏鱒二を読もうと思ったのか、それが全然思い出せない。
    2、3ヶ月まえに青木南八との交流をテーマにした「鯉」を読んだけれど、この『山椒魚』はそれより随分前から積読されていたから、「鯉」を読む前から何かが気になっていたのだろうと思う。それが一体何だったのか。

    ただ何となく思うのは、何か「手触

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    井伏鱒二の懐の大きな文章が堪能できる短編集。ストーリーとか小説の意味とか関係ないというのは乱暴すぎるかもしれないけどとある視点で絵画的に世界を優しく切り取るというようなふうに感じる。その結果「これは何を言いたいんだろう」という感想を持ってしまうものもあるけど、それが世界というものかもしれない。
    代表

    0
    2023年06月23日

    Posted by ブクログ

    今更ですが…。若い時読んだことなかったので。初期作品12作の短編集。個人的に「夜ふけと梅の花」が一番好きです。このユーモアとヒヤリ感が…。

    0
    2018年02月28日

    Posted by ブクログ

    理由はうまく説明できないが今まで読んだ短編の中では一番好きかもしれない。山椒魚と蛙の関係、何を意味してるのか今一不明ですが....

    0
    2016年06月05日

    Posted by ブクログ

    言わずと知れた、超有名な作品。
    教科書にも採用されたらしいが、多分習っていないので読む機会がなかった。
    表題作『山椒魚』は、改変前のもの。
    蛙の気持ちになってみると、いよいよ自分の命が尽きようとしているとき、怒りの感情が沸いてこないのも頷ける気がする。
    ずっと二人で岩屋の中にいて、悪態ついて過ごして

    0
    2015年08月29日

    Posted by ブクログ

    滑稽な
    ほのぼの
    朗らか
    ユーモア
    庶民的な
    生き生き
    可笑しみ
    飄々

    ↑読んでいて思い付いた言葉
    文章に愛嬌があって
    本人の性格が出てる気がする

    古本トワサンにて購入

    0
    2024年02月06日

    Posted by ブクログ

    近代文学って慣れてないと読みにくいイメージだけど井伏の文章はスラスラ読めた。掛持ち、寒山拾得、夜ふけと梅の花、女人来訪、辺りが面白かった。主人公の語尾が「〜だぜ」なのもシャレてて好きだな。全体的にフワフワしてる感じとかも他の作家とは違った魅力の一つなのかも。

    0
    2024年02月04日

    Posted by ブクログ

    12の短編集であり、一気に読めた。
    方言や見慣れない表現に難しさもあるものの、それぞれ描かれる風景や心情に惹き込まれた。
    共通して動植物が印象を深め、各編に一貫性を感じさせる。

    0
    2024年01月08日

    Posted by ブクログ

    作品の出来不出来が激しいように思えた。旅する主人公と、その旅先の人々との交流を描いた話が多かったが、同じ型の作品を並べるとこうなってしまうのかもしれない。
    似た作家として、漫画家のつげ義春を思い出した。特に「言葉について」などは彼の「紅い花」とよく似ている気がする。比較して読んでみるのも面白いかもし

    0
    2023年01月25日

    Posted by ブクログ

    処女作と思えない老成した感じの「山椒魚」
    設定が面白い「掛持ち」
    ひねくれたユーモアの「言葉について」
    幻想的ですらある「朽助のいる谷間」「へんろう宿」「シグレ島叙景」
    女性との関係を滑稽に描く「岬の風景」「女人来訪」
    いっぽうこちらは男同士「寒山拾得」「夜ふけと梅の花」
    鳥シリーズ「屋根の上のサワ

    0
    2018年11月05日

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