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広島の裏社会を治めていた呉原東署の刑事・大上亡き後、その遺志を継いだ若き刑事・日岡秀一。 警察権力を用いて暴力組織を取り仕切っていたが、広島に再び、抗争の火種が。 出所した“悪魔”上林が、日岡により壊滅状態に追い込まれた五十子会を再興すべく動き出したのだ。 復讐に燃える上林は、常軌を逸した残忍な手段で勢力を強めてゆく。 信念の刑事・日岡と、極道としてしか生きられなかった男・上林の、哀しき死闘が幕を開ける!
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Posted by ブクログ
映画を見てから、読んだ しかも孤狼の血シリーズ読んでないのに いきなりLevel2を読んでしまった 映画のまんますぎて (というか映画が小説のまんまなんか) あっという間に読み終えた 鈴木亮平の耳の尖った感じとか もうそのまんまやない? 村上虹郎もチンタのまんまやし。 西野七瀬が残念すぎるけ...続きを読むど。 ↑この人のせいで格が下がってる気する すみません 映画の感想しか書けません あれ?みんなの感想読んで気づいた これノベライズなんね…(笑)
本作は小説であるが、小説のシリーズ第1作を原案にした映画の“続篇”として企画制作された映画の脚本を下敷きにしながら起こした小説となっている。「映画の尺」という分量の物語を小説化しているので、読み易い分量の小説に纏まっている。 『孤狼の血』のシリーズについては、映画を愉しく観たという経過が在り、小説の...続きを読む『孤狼の血』を読み、小説がシリーズ化されていたので第2作の『凶犬の眼』も読んだ。更に本の登場まで少し待った第3作の『暴虎の牙』も愉しく読んだ。 映画も、3作の小説も知る“一ファン”と「映画の2本目が在るなら?」と考えれば、第3作の『暴虎の牙』を下敷きに脚本が創られるというようなことを予想した。が、それが見事に「好い意味!」で裏切られた…この小説の下敷きになった脚本が新たに創られた訳である。 『小説 孤狼の血 LEVEL2』の物語は映画やその原案となった小説の物語が幕を引いた後、小説第2作の『凶犬の眼』の物語が始まる辺りの少し前の時期を想定していると見受けられる。 “シリーズ”という作品に関しては、自身のように面倒なことを言い出すファンが往々にして在るということで、ここまで面倒な能書きになっていることは御容赦願う… 国立大学を卒業後に県警に奉職している日岡刑事は呉原東署で、暴力団事案担当の“ガミさん”こと大上刑事と仕事をしていた経過が在った。暴力団抗争が燃え上がろうという情勢下、抗争を鎮静化しようと画策していた大上刑事は殺害されてしまっていた。その大上刑事の事件の後も日岡刑事は呉原東署で活動を続けていた。日岡刑事は、大上刑事の後継者を自認し、暴力団抗争を抑え込むことに腐心していた。 呉原では老舗の尾谷組に対し、広島の大勢力である仁正会の参加である五十子会が対立するというのが暴力団の業界の構造であった。そうした中、五十子会は会長が殺害されてしまって勢威が削がれていた。そんな街に、殺害された会長に最も可愛がられていた五十子会の幹部であった上林が刑期を終えて還って来たのだった。 そして猟奇的な殺人事件が発生する。ピアノ講師をしていた女性が無残な遺体で発見された。殺害された女性は、五十子会の上林が服役していた刑務所の刑務官の妹であった。 殺人事件の特捜本部が立ち上がった中、呉原東署から日岡が本部に召集された。殺害された女性が、五十子会の上林が服役していた刑務所の刑務官の妹であったことから、呉原の暴力団関係の事情に明るいという事情だが、この特捜本部の管理官を務めることになったのは、大上刑事が健在であった頃に色々と在った嵯峨であった。 凶悪な、或いは凶暴な破壊的暴力の権化のような上林が広島の暴力団の業界を瞬く間に席巻し、呉原に大きな抗争の火種が沸き起こる。それを阻もうとする日岡刑事は如何するのか? という闘いの物語である。大変愉しく読んだ!!!
読み物としては面白く、分かり易く短時間で読み終えたが、純な若者が命を落とす場面は読んでいて辛い。 以前に映画で観た作品だが、こんなにグロかったかな?キャストは記憶にあるが、内容を憶えていない自分が笑える(笑)
孤狼の血の続編。映画の小説化作品。大上刑事にかわり日岡刑事が広島ヤクザと戦う。上林の残虐凶暴さが印象に残るが、終盤に予想外の展開。
孤狼の血で大興奮、凶犬の眼で大興奮、そして本書、「孤狼の血level2」で....やはり大興奮した。おうおう、鼻からの出血多量で死ぬど?ぐぬぬ、全て最高ではないか...星が足りぬ。 と、めちゃめちゃに楽しんでいたのだがどうしても何かが物足りない。何だろう。あぁ、アレだ。「漢」の哀愁とそれに伴うアンニ...続きを読むュイなカッコ良さだ。アウトローな武闘派だったヤクザ達は良くも悪くも肩身を狭くしていき、ゲスいビジネスで鎬を削る姿は嫌なリアルを纏っている。むむぅ、かっちょいくない...シリーズにて築き上げた「漢」の幻想が崩れてしまうではないか。 ....なんて、この落胆はゴリゴリの武闘派上林の釈放によって盛大に破壊される事となる。安息をかろんじた数行前の自分を責めたくなるくらい、警察を巻き込んだ背筋も凍る壮絶なヤクザ抗争が待ち受けていた。ウヒョッ(歓喜の小声) 孤狼の血を一言で表すと「カッコ良い」だったのだが、本作はずばり「怖い」だ。映画のノベライズだから致し方ないが、演出に力を入れているご様子。柚月裕子作品では無い事実を明確に主張しているかの様だった。故に心理描写は軽薄で、人物に対して掘り下げた展開は望めない。しかし、それが凄く面白い。真のエンターテインメントの開幕だった。 ヤクザとズブズブに癒着していた大上の跡を継いだ日岡が繋いできた安息。これが上林の登場によって猛スピードで崩れ始める。終始暴力と血みどろな抗争に私の脳みそは私の眼球を休ませようとしない。即席ブラック企業の出来上がりだ。 なにより亡き大上刑事のリスペクトを強く感じる。やはり彼無しではこのシリーズを語る事は出来やしないだろう。日岡に被さる大上の背中は重たく、そして偉大だった。この調子だと近い未来私は、「大上」の名を聞いただけで涙を流せるくらいまで調教される事だろう。パブロフのなんちゃらだ。 展開は本の薄さに比例してスピーディだがやっつけ感は全く無い。むしろものの2.3時間でここまで内側からウキウキする事が出来るなんて、人は贅沢を極めたらこんな気持ちになるのだろうか。 上林と日岡を除くヤクザと警察の相関が完全にモブ扱いなのが非常に勿体ない。更に上林の行動理念が親父である五十子正平への忠義と仁義故の物なのか、はたまた自分本位の暴走なのか...真意が掴めなかった。彼の過去については時間が許すのなら何ページでも追い続けたい。だから是非、「異常な人」枠から抜け出してあげて欲しい。彼を主役にして欲しいのだ。もっと見ていたい。エピソードゼロ、孤狼の血LEVEL0を...あぁ、私の願望も暴走が止まりません。 「漢」の「人情」「仁義」を前作程に感じる事は出来なかったがエンタメの最高峰を堪能した。これを読んで映画を素通りする事は難しい。意地でも時間を作るぞぉ!(´﹃`)ジュル
映画を見ているので内容はよく分かる。 上林の狂喜を思い出した。 残酷シーンは文字の方が、恐怖シーンは映像の方がより鮮明になるような気がする。
正直、期待してなかったけど、 めちゃくちゃ面白かった。 確かに、大上の後釜をこんな若造に? って思って読み始めたから色々と納得。 全体的に観てもスカッと読み終えた。 まだまだ続きが読みたい作品。
このシリーズ、どんどん凄くなっていく。 反社会勢力が怖いし、殺し方エグい。で、これ読み終えて気がついたが柚月裕子さんじゃないじゃん!
映画の脚本をもとに書き下ろしたノベライズだからか、視覚的で読みやすい。終盤推理小説ばりの逆転劇もあって楽しめた。
先輩刑事・大上の遺志を継いで暴力組織を取り仕切っていた広島の若き刑事・日岡秀一と、日岡により壊滅状態に追い込まれた五十子会の復讐に燃える男・上林との死闘を描いた作品。 柚月裕子の著作「孤狼の血」と「凶犬の眼」の間で日岡に起こった出来事や駐在になった経緯がわかる興味深い作品だった。著者が異なるものの...続きを読む、違和感なく楽しめた。 ただ、ストーリーどうこう以前に、上林による凄惨な殺人の描写がとても痛々しい。 読みながら、思わず身悶えてしまった。 このグロさを映像化してるんだから、映画は、怖くて見れる気がしない。 脳内映像で上林=鈴木亮平は、十分大暴れしたので、もう、お腹いっぱい。
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小説 孤狼の血 LEVEL2
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豊田美加
柚月裕子
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