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2009年に首都圏で起きた連続不審死などに関わったとして、10件の罪で起訴された木嶋佳苗被告。その裁判は100日間と異例のものとなった。マスコミは彼女を「毒婦」と呼んだが、木嶋佳苗とはいったい何なのか。裁判を通して実像に迫っていく。
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Posted by ブクログ
面白かった。 男と女について考え直した。 不謹慎だけど、亡くなった方々は幸せのまま死んでいったんじゃないかな、自分だったらおんなじように心酔してたと思う。でもやっぱり、罪を犯した人がヨイショされてる感じは嫌だった。筆者の方の描写が丁寧で想像しやすかった。裁判もっといきたい。
驚き
興味のある事件の傍聴記とのことで読んでみました。木嶋佳苗のサイコパスさに驚くと共に、モテる理由も少し理解できました。人間、人を選ばなければ案外簡単に結婚できるものなのだと思います。
#怖い #ドキドキハラハラ
以前BUTTERを読み、木嶋佳苗という人に興味を持ちました。この人のサイコパスというか狂気じみたところは、一体どこが発端なのか。読んでみると、歪な部分もあるものの、まぁ普通の家庭じゃないか。と思いました。持って生まれた何か、そんな気さえしました。 では、この人に関わった男達は本当に悪くないのか?そこ...続きを読むも謎です。大体直ぐに大金を出してしまうなんで ちょっとでも下心はなかったか?色々考えさせられる。 BUTTER、毒婦。どちらも読んでも分からないのは、木嶋佳苗のほんとの気持ち。ずっと演技し続けているように感じるのは私だけ?本当は誰を愛していたのか?誰も好きじゃなかったのか?分からないままです
大出さんがなくなったは、佳苗と出会って23日後。 怒涛のメールをだし、500万を受け取っている。 傍聴していたの若い女性の会話。 「(被害者の男性は)中だしは(佳苗に)いわれたままにするのに、結婚は親に反対されたから駄目だなんておかしいよ!」 千葉県からやってきた30代の主婦は、「申し訳...続きを読むないんですけど」と前置きしながら、「被害者の男性に、同情ができないんです」と話した。 「男性の結婚観って、古いですよね。介護とか、料理とか、尽くすとか、そういう言葉に易々と引っかかってしまう。自分の世話をしてくれる女性を求めているだけって気がするんです。佳苗はそういう男性の勘違いを、利用したんだと思う」 都内から通ってきている30代の会社員は、ハッキリと、「佳苗に憧れている」といった。 「堂々としているから。私は、男が求める女を演じて、ついつい媚びたり、笑ったりしちゃう。そういう自分が嫌なんです。でも、佳苗って、男に媚びる演技はするけど、実は全然媚びていない。ドライですよね」 佳苗のドライさと、その結婚観は、女にとっては、奇異に映るものではないのかもしれない。実際に婚活サイトを見ても、女性が手料理自慢をしたり、自らを癒し系とアピールしたりなど、分かりやすい女らしさを売りにし、高所得男性を求めるのが、”一般的”である。 対して男は、「白馬の王子様、ここにいるよ」という50打や、『手料理、食べたい」とか言う30代フリーターが、自分よりも10も20も若い女性を求めるなど、現実離れした状況が横行している。まるですべての男性がカモであるような気すらしてくるほどだ。(略) 男は佳苗が不美人ゆえにこの事件に関心を持たないが、女は佳苗が不美人だからこそ、関心を持つのかもしれない。 この社会に生きていれば、不美人であることの不遇を、女は痛いほど感じている。女は、男のようにブスを笑えない。自分がブスだ、と自虐しても、他人のブスは笑わない。それは天に唾するようなものだから。そんな社会で、佳苗は、軽々と”ブス”を超えたように見えるのかもしれない。容姿を自虐することなく、卑屈になることもなく、常に堂々と振る舞う佳苗。不美人を笑う男たちをあざ笑うように利用したのは、不美人の佳苗だ。 P114 冷静に男性たちのルックスを評価し、結婚する気はなかった、と淡々と話す佳苗。 ある男性ととまたホテルに別の男性とも止まったことについて、若い男性検事が、 「抵抗はないんですか?」 「何に抵抗を感じるのかわかりません」 男は純情の名のもとにお金を出し、愛を求め、手料理を求め、セックスを求めてくる。 佳苗のドライさと合理性に、純情がかなう訳がない。 傍聴していた美人記者が憤懣やるかたない苛立つ。 「佳苗、私よりずっとセックスしてますよ。だいたい私なんか、今まで1度しか、プロポーズされたことないっていうの!佳苗は一体何回プロポーズされているんですか!」 「いったい、なんであんなブスが!ブスなのに!どうして!どうしてだと思いますか!」 ブスブス!と悔しがる美人記者を見ながら思う。もしかしたら、佳苗は「惚れなかった」から、常に男たちの冷静な観察者だったから、そして決して自分の容姿を卑下することがなかったから、男たちに魔法をかけられたかもしれない。 男たちは、ただ彼女に受け入れられている、愛されているという安心感の中、彼女が見せる虚構の世界に結ったり使っていればよかったのだろう。 生々しく悔しがり、嫉妬し、怒る感情的で面倒くさい美人より、自分を全て受容する料理上手で感情を見せない不美人の方が、男たちは夢を見やすい。 P146 佳苗は、最後まで佳苗だった。 どんなにたくさんウソをついてきても、自分を裏切ることはできないのが、佳苗だ。「男性が喜びそうな女像」を徹底して演じながらも、「他人にどう思われるか」に驚くほど無頓着で、おそれを持たず、それより「どう見せたいか」にこだわり、相手に畏怖と敬意を求める。
クールな殺人者
とても興味深く最後まですいすい読む事ができた。佳苗はとても頭が良い。自信も虚栄心も強い。その結果誰にも剥がされまいとする仮面をつけて生きてきた彼女。彼女は、男とは/女とは何者か、そしてセックスとは何かを諦観している。佳苗の唯一の弱点といえば、父との関係だろうか。満たされなかった父との関係を再現するか...続きを読むのように他者を借りて殺人を繰り返したのかもしれない。家庭が子供に与える心理的な影響についてもっと学びたいと思った。
読みやすくて、あっという間に読んでしまった。 キジカナとほぼ同世代のわたし。 なんであの容姿で、一億円近くの金額を男性たちから巻き上げられたのか? 当初からとても興味があった。 揺るぎない自信と、魅了する声と、知性と…容姿の不器量さをやすやすとカバー出来る、さまざまな魅力、いわば吸引力がカナエには...続きを読むあったのだと思う。 悪女の見本みたいだ。 美人が女を売り物にするのは納得できても、ブスが女を売り物にするのは、許せないのが同性というもの。 モヤモヤしながらも、読み進めるうちに、カナエの手腕に不謹慎ながら感服してしまった。 と同時に被害者たちの孤独と純粋さが可哀想に思えた。 男って哀しいなー。と。 カナエはきっと、人に心の内をさらけ出すことのない人生だったのだろう。 プライドが高く、自己顕示欲が強く、上昇志向も人一倍ある。 人に負けたくない、田舎者とバカにされたくない!という心の叫びが聞こえるようだった。 人にブスと言われようと、私はこんなに男に貢がれるような女なのよ、すごいのよ。と常に思っていたのではないか。 きっと貢がれることで自分の存在価値を見出していたのだと思う。 カナエの哀しさも、垣間見れたような気がした。 プライドの高い彼女は、きっと認めないだろうけれど。
なかなかにおもしろかった。 読んでいて、ずいぶん昔に読んだ篠田節子さんの「女たちのジハード」のなかの一つのエピソードを思い出した。 主人公がお見合いした小説家志望の農家の男性は主人公を単なる働き手や性の対象としか見ておらず相手をおもいやることもしないのをなんとなく嫌な感じで読んでいた。 「なんだかわ...続きを読むからないけど嫌な感じという」のが、被害者や裁判で佳苗を見下したように振る舞う人たちや侮蔑した言葉で批評する人たちにも感じた。
「不美人を笑う男たちを利用した不美人の犯罪」。婚活サイトで出会った男たちを「ケア」しながら騙し、あげく殺した木島佳苗のルポで、エンタメ+社会批評として最高に面白い。著者が公判で目撃した佳苗は決して「不美人」ではなかった。毎回服装と髪型を変え、女としての自分を演出しながら、被害者の男たちにいらだち、弁...続きを読む護士と談笑する佳苗。「リングイネ」を知らない検事に対して「そんな男に佳苗を裁いてほしくない!」という著者の絶叫には笑ってしまったが、「リングイネ」を知っている男の方がかえっていやらしいんじゃないか? このエピソードからしても佳苗のやったことは女子の女子による女子のための犯罪という感じがするけれど、著者が主張するように、バブル期からバブル崩壊の狭間の日本社会が生んだ必然的な犯罪というのもすごくよくわかる。本書のスピンオフである『毒婦たち』(上野千鶴子、信田さよ子との鼎談)とあわせて読むべし。
読みやすく、木嶋佳苗事件のことを少し理解できた気がする。被害者が死ぬ間際に楽しめたことを思うと幸せを与えた女でもあったのかなぁと良くも見えてしまう。ただ、彼女は田舎者で、犯罪者になるべくしてなった、そういう素質があったことしかわからず、筆者の言うようにつかみどころのない女だと私も感じた。
検事の発言や判決など、すごく男性的だなと思った。 殺人は悪いことなのはもちろんだけど、容姿を叩くのはおかしい。 美人だったらどういう反応だったんだろと思うし、彼女の所作や文字のきれいさ、料理の腕、声など、他の魅力を考慮せず、デブとブスだけで批判し過ぎ。 被害者男性の詳細を初めて知ったけど、結婚相談...続きを読む所やアプリにいそうな未婚の非モテ男性で、女性からTwitterで非難される男性像そのままでびっくり。 端的にいうと、バカで変な人多いなという印象。 木嶋佳苗自体はよくわからない人だなと改めて。 でもすごいな。 殺すのは悪いけど。 犯罪レベルではないけれど、ころっと騙されて上手いこと転がされてる人は多いんじゃないかなと思った。
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