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地方都市の冬、停電から始まる恋の予感。 育ちも学校も違う4人の高校生が停電の夜に偶然出会う。雪の降る地方都市の予備校でお互いに惹かれあっていく。「こんな時間がずっと続けばいいのに」……でもそれは叶わぬ想い。三上康明が純愛ストーリーに挑戦! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
単純で純然なるピュアで青春まっしぐらな、でもどこにでも満ち溢れていそうな人たちが送る、青春ラブコメディー。 読み始めは主人公の強引さや、矛盾した行動と思考の差異に混乱したり苛立ちを感じることもあったけど、綺麗に整えた文章が、あっさりとしていることもあってか、物足りなさを感じたり、インパクトに欠けた...続きを読むりするかもしれない。恋愛をメインに置きつつも、受験生の四人がメインなので、環境の変化に悩んだり、将来を不安視したり、そういった話しにも重きを置いているので、それほど中だるみもせず、暇もしなかった。そしてラストスパートに向かう頃には、最初は嫌だな、なんて思っていたキャラクターも好きまでは行かなくても、好きってことにしといてもいいや、くらいには好きになっているはず。
イラストにホイホイされて購入。 期待してます。 _______ 思ってた展開と違う、というのと、 単に恋愛だけが描かれているわけではないというのが好印象。 普通の日常の中の恋愛なんだけど、破壊力あるなぁ 「萌える」という意味でも、「心にこたえる」という意味でも、「耳が痛い」という意味でも。 今ま...続きを読むで「結ばれない恋愛」「結ばれてはいけない恋愛」というパターンばっかり見てきたので、この話は逆に新鮮だった。 ピュアフル文庫から刊行されててもおかしくないような気がする。 予備校青春モノ。 頑張らないことを頑張る なんかしっくりこないのはなんでだろ... _________ 読み終わった。 してやられた感じがあるのはなんでだw 若干気になるところ、なんかしっくりこないところはあるけれど、 面白かった。 偶然を偶然のまま放置するのってもったいないかな、って思った。 かずみ萌え(マテ
全1巻完結。作品としては完結だけど、登場人物達のそれからが気になる。 作品の舞台を推測するに、空港があって大雪が降って近隣市に新幹線が通るとすると山形県庄内市だろうか。長野県松本市も空港以外は設定が外れるが街の雰囲気はこちらの方があっているような。
爽やかな話。 でも、青春物ならもっとキュンキュンしたかったかも。少し物足りない感じがした。 キャラクターはベタな4人で、一方通行の恋になるのは最初からわかってただけに、もっと意外性が欲しかった。 それぞれの悩みは、共感できなくないけど、1冊でまとめるなら各章をそのキャラクター視点で書いた方がより共感...続きを読むできたかも。視点が所々ぶれたのが少し読みづらかった。 ただ、限られた時間の中で、真っ直ぐに恋してるキャラクターたちは、やっぱり眩しかった。若いっていいなぁと…。 ミツルいいやつだなぁ…。 個人的にはかずみが好き。 彼等の今後を想像してニヤニヤしようと思う。笑
“くるんくるんとシャーペンを回しながら、ミツルは頬づえをついて、前方の少女を見ている。だって、それくらいしかすることがない。予備校の模試。今は英語。リスニングのテストで放送が流れるまでもうすこし。試験官の教員は先ほど出ていった。 本来の試験日は明日、つまりこれは前日受験。ミツルはたまたま明日、顔も知...続きを読むらない親戚の結婚式に呼ばれている。この部屋にこの四人が集まったのは、ただの偶然――偶然? そう、偶然。ただの偶然。 そしてきっと、これも偶然。 突然、部屋が真っ暗になった。停電だ、と気づくにはすこし時間が必要だった。” 親の敷いたレールを進みつつも迷いもある桧山ミツル。 絵を描くことをあきらめきれない霧原かずみ。 毒舌王女と呼ばれる男子嫌いの神野若葉。 剣道一筋でどこか冷たい市川ボナパルト。 これは、この四人が停電の日たまたま同じ教室にいたっていう、ただの偶然、ただの奇跡から展開していく物語。 最後は全部一方通行であることが明かされて、そのまま終わってしまったという雰囲気も感じられる。 でも、最後の部分を読む限りは、ドロドロしたものではなく、彼らはとても大切な仲間になっていくんじゃないかなって思う。 ただひとついうなら、若葉と姉との問題が深刻化したのにそのまま終わっちゃったっていう。 それが、少し残念。 “「奇跡はあるよぉ」 そこへ――上から、声が降ってきた。 開けられた窓。三階の高さ。かずみと、若葉の姿が見えた。 「私も……信じてないけど、あってもいいと思う」 若葉も言った。 「信じてたら、奇跡は起きるんじゃないかなって……でもそれを信じていなかったら、もし起きたとしてもそれは……偶然。たった一度だけの悲しい偶然」 「そうだよー。だからね、私たちがあの日、停電に遭ったのだって」 「……偶然、さ」 市川は答えた。 迷いのない断定。離れていこうとする市川。 「じゃ、偶然でいい!」 ミツルは走った。その背中を追った。”
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