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3.11のあの日、岩手県沿岸部を走る三陸鉄道では、路線の多くを被災した。大地震、津波の爪痕が生々しいガレキの中、それでも、さんてつマンたちは、自らの力で立ち上がろうとする……。三陸鉄道関係者、周辺の人々への綿密な取材を元に再構成する震災ドキュメンタリー漫画。「ブラックジャック創作秘話」の異才、吉本浩二が描く真実の人間ドラマの決定版!!
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Posted by ブクログ
当事者に取材して描いた本書は、後世に残さなければいけない貴重な記録。漫画だからリアル過ぎない映像として頭に残る。信念を持って動いた大人達の姿を子ども達に伝えることができる素晴らしい一冊。
フォローさせて頂いている方のこの漫画のレビューを見て、読まなくちゃと思って購入。漫画なので小学生の息子にも読ませられるかなと思って。 震災の時、震災の後三陸鉄道がどんな努力で復興していったのかを吉本浩三さんが描いている。買って絵をみてから気づいたけどこの作者さんは「こづかい万歳」とか「日本をゆっく...続きを読むり走ってみたよ」を描いている方だった。いつも市井の人の感情の機微をとても上手に読み取って親しみやすい絵で描いてくれている。 当時の状況が手にとるようにわかって、震災から12年も経って薄れてしまっているあの時のどうしようという焦燥感が思い出されて涙を何度も流しながら読んだ。鉄道員だけでなく収容されて遺体のケアをしてくれた人達など、自分の仕事に誇りをもって一生懸命働いている人は本当に素晴らしい。辛いことや大変なことがあったら逃げ出したくなるけれど、とにかく現場を調べて解決策を見つけて一生懸命目標に向かって頑張っていた三陸鉄道の職員さんたちには本当に頭が下がる。目につくところにおいてこれからも読み返そう。
報道だとリアル過ぎてフト目を背けてしまう 写真だけだと刺激はあるが感覚までは来ない 映画だと演出が強くなりがちになるとツライ 小説だと想像の個人差により理解範囲が狭い 音楽だとメッセージが前面で風化してしまう 伝え方って、色々とあっていい。 何を知って欲しいか? それによって、いい伝え方もあるんだ...続きを読むなーと。 マンガで書かれたものは、いい具合に読めた。 スゴク心に刺さるのに、しっかり続きを読める。 見たくないシーンでも、本物でないため見れる。 真実の出来事を、忖度なしでそのまま伝えれる。 絵と言葉、文字や擬音などで記憶や心にも残る。 3.11の後、知人3人で三陸を車で走った時を思い出す。 衝撃的な風景が、海沿いをどこまでもいつまでも続く。 被災地に行くことだけで、結局は何にも出来なかった。 ただ行った事で人生にとって大事な体験になっている。 人間、知ることが一番ですね。 全ての出来事に関わることは出来なくても。 大事なことだと感じました。 それを思い起こさせられた、本書になりました。
2013/9/27偶然書店で見つけた。国鉄線から第3セクターとなっても厳しい経営を強いられていた三陸鉄道が、大震災を受けて頑張っている姿を見聞きしており、購入は必然に思われた。発災から復興へ向けての努力の経過を読むにつけ、ほとんどを涙ぐみながら読んでいた。『遺体』を執筆した石井光太氏の話も出てきて、...続きを読む今まで自分が読んできた震災関連書籍が繋がったと感じた。
ローカル線から見た震災。それだけに地に足着いた現実とあの時が伝わってきます。通勤中に読むのがつらい箇所もありました。
吉本浩二さんの絵は力強くて泥臭くてとても好きだ。あまちゃんの舞台にもなった震災後の三陸鉄道の物語。辛くて、途中まで読んで放置していた。しかしやはり読んでよかった。心を揺さぶられる漫画だ。最後の吉本さんとルポライター石井光太さんの対談もよかった。震災を描いた魂のこもった1冊。
誰も予期していなかった災害の対応について、誰かがいつそれをやるかなど指示してくることはない。ほっとけばいつまでもそのままでいられるだろう。三陸鉄道が震災5日後に運転を再開できたのは明確な意志があったからだ。やはり人次第なのだ。
社長をやってる人はともかく読め! 復興マンガにウンザリな人もともかく読んで!あまちゃんファンも! 「ブラックジャック創作秘話」の漫画家さん。不器用でも誠実な人柄がよく伝わりました。号泣させるようなストレートな表現はなく、取材に基づいた冷静なルポマンガ。
この人の絵は決して上手くはないけれども、丁寧で、何より実直だと思います。 丁寧な取材、真摯な描写と相まって、とにかく沁みますね……
東日本大震災で大きな被害を受けた第三セクター「三陸鉄道」の社員と、沿線に住む人達に取材したノンフィクションコミック。過酷な現実な資金難といった問題を抱えつつ、復興の為に地に足をつけて前を向く人達の描いた力作。 作者の画風は決して垢ぬけたものではないが、その分震災の過酷さ、人々の力強さがコマから溢れだ...続きを読むすかのようなリアリティを出している。 JRと三鉄の復旧・復興に対する考え方の違いや、なぜ三陸に鉄道が必要なのかといった理由も描かれている。 これまで「三陸鉄道」をあまり知らなかった作者が、徐々に「さんてつ」に惹かれていく様子が見てとれる。もちろん私も「さんてつ」を応援したくなりました。
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さんてつ―日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録―
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吉本浩二
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