その扉をたたく音

その扉をたたく音

616円 (税込)

3pt

ミュージシャンの夢を捨てきれず、親からの仕送りで怠惰に暮らす、29歳無職の宮路。ある日、余興の時間にギターの弾き語りをするために訪れた老人ホーム・そよかぜ荘で、神がかったサックスの音色を耳にする。演奏していたのは年下の介護士・渡部だった。「いた、天才が。あの音はきっと、俺を今いる場所から引っ張り出してくれる」――神様に出会った興奮に突き動かされ、ホームに通うようになった宮路は「ぼんくら」と呼ばれながらも、入居者たちと親しくなっていく。人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編!

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その扉をたたく音 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    涙なしでは読めません。
    30歳直前まで無職でなんとなく生きていた主人公がひょんなことから老人ホームに出入りするようになり心を動かされる。
    高齢者になれば病にかかり死が近づくのはごく当たり前のことだけど簡単には受け入れられない。物事は永遠には続かないから、時間を無駄にせず大切に生きたいと改めて思う。

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    何気なく家に置いてあったこの本を手に取って読み始めたら一気に引き込まれてしまった
    希望の物語り
    人生を考える時間を短くもギュッと詰め込んだ温かくも意味のある私は好きな作品でした
    最後の北大路公子さんの解説も納得です

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    人は、誰でもいつかは皆死んでしまう。
    だけど確かに、そこに存在していた。
    ちっぽけな自分でも誰かの役に立てている。
    人は皆誰かに生かされて生きている。
    そう思える、心温まる美しい小説でした。

    主人公がお年寄り達との交流を通じて少しずつ心の変化が現れ成長していく様子が感じられました。

    最後には涙が

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    211ページ
    1400円
    12月6日〜12月8日

    大学を卒業して7年。音楽をやるために就職もせず、親に仕送りをしてもらう日々を過ごす宮路。老人ホームそよかぜ荘でギターを演奏した日、宮路は渡部のサックスに心をうたれた。そこで出会った水木のばあさんは、宮路をぼんくらと呼び、かわいがる。買い物をしたり、

    0
    2024年03月25日

    Posted by ブクログ

    あー
    とてもよいお話でした。
    主人公の宮路は、高校の頃からギターを始め
    音楽で成功するという夢を持ったまま
    迷走中の29歳 無職…
    自分でもわかっているけれど、何がしたいのか、
    わからない。

    ひょんなことから老人ホームの「そよかぜ荘」に
    関わるようになり、そこで職員でとても上手に
    サックスが弾ける

    0
    2024年03月18日

    Posted by ブクログ

    再読本。
    29歳の無職でミュージシャンへの夢を追い求めている宮路(主人公)が、老人ホームで出会った介護士の素晴らしいサックス演奏に触発され、人生の転機を迎える感動的な長編小説。
    この作品は、他作品 『あと少しもう少し』に登場したあるキャラクターが再び登場するスピンオフ小説となっている。(※ 前作の知

    0
    2024年03月11日

    Posted by ブクログ

    自意識のかたまりのような宮路という男が主人公。
    宮路にも、宮路が出会う人にもそれぞれの事情があって、関わっていくごとに、宮路の素の性格が表に出てくる。
    宮路の脳内に起こる気付きを、宮路として感じる瞬間があって、とても不思議な気分になった。嫌いだけど、かわいい。これからの宮路も見たいと思った。

    0
    2024年02月26日

    Posted by ブクログ

    宮路がんばれよ!!!って思うところが沢山あったけど、
    やっぱり人と人が関わることで変わる人生もあるんだなーと。

    全く自分が気にしてないことでもたまに誰かの力になってることがある場面を今まで見たことがあるから、そういうのを思い出した。

    0
    2024年05月20日

    Posted by ブクログ

    宮路のまっすぐさがただただ羨ましい。生きていれば自然と“こうするべき”とか“しないべき”という考えが浮かんできて雁字搦めになってしまうことも多いのに、29歳無職で崖っぷちと言いながらもそうはならない宮路が羨ましくて放っておけない。こんな人から「友達になろう」と言われたい、渡部になって守りたいと思った

    0
    2024年05月05日

    Posted by ブクログ

    最初、主人公(宮路)に対して、なんじゃこいつってめっちゃ思った。なに自惚れてるのねん、と。その分渡部くんはとてもしっかりしているように見えるのだけど、このそよかぜ荘でのじいさん・ばあさんとの数ヶ月で、彼は社会での助け合いと現実の重みを知る。この婆さんの筆頭株・水木さんの手紙がもう泣けるのよ。最後のあ

    0
    2024年05月05日

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