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「個より公、金より徳、競争より和」を重んじる日本国民の精神性は、世界に胸を張れるものだった。戦後日本は、祖国への自信をどうしてこんなにも失ったのか? 日本の歴史を学校の教科書できちんと教えられないのはなぜか? 幕末の開国から参戦、そして昭和の敗戦に至る歴史を、マイナス面からも目をそむけず徹底検証し、国難の時代を生きる日本人に誇りと自信を与える、ベストセラー。いまこそ日本人が「自立」と「誇り」を回復するための渾身の提言。
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Posted by ブクログ
中高生などこれからの日本を牽引する世代には是非一度読んで頂きたいと感じた。 自分でも今一度近現代史を勉強してみたい。
「国家の品格」の藤原正彦氏による、渾身の一冊。著者は数学者なのだが、本書は日本人が失ってしまった誇りを取り戻すためにはどうすべきなのか、というテーマで歴史と関連付けながら書いてある。数学が専門なのに、歴史しかも南京事件や東京裁判などセンシティブなところを調べ上げ、有無を言わせないほど理路整然としてい...続きを読むるのはさすが。 「現代の日本は嘆かわしい」と現状を批判するだけの本はたくさんあるが、この著者が「こうすればいい」と提示する案は極めて理に適っていて、説得力がある。このような強い見解を発表するのはリスクも伴うため、覚悟がいるだろう。 私は中国の近代史に明るくなかったが、この本から何となくつかめたものがある。日本軍の満州進出にどんな意図があったか。日本は帝国主義参加を目指したのか。アメリカにどう操られたのか。 読み終わると、日本人であることを誇りに思える。
表題の通り、日本人の誇りを奮起させる本 戦後の自虐史観を払拭し、自国への誇りと自信を取り戻すべく、さまざまな歴史的事実を検証し解説しています。 とても、読み易く、かつ理解しやすい内容です。 さらに共感するところがたくさんあります。 おおむね、自分の歴史観とあっていたり、そんことあったの?と思うと...続きを読むころあったりととても勉強になります。 とりわけ、びっくりしたのは、「近隣諸国条項」! 「教科書検定では近隣諸国の感情に配慮する。」 歴史的客観性より「ことを荒立たせない、中国、韓国、北朝鮮を刺激しない」ことの方が優先される。 なんじゃそりゃ? 歴史の教科書が過去の事実よりも、今の政治的な配慮を教え込ませるってあまりに驚きでした。 そりゃ、日本人が誇りを失っていくわけです.. また、愛国心を「国家主義」と「祖国愛」にしっかり分けて、祖国愛を大切にすべしとのべています。 そして、戦争についてですが、どのように戦争に突入していったのかをわかりやすく解説しています。帝国主義時代の各国の思惑。日本の立場などなど。 日中戦争では、中国の挑発行為やテロ行為もあったし、日本が勝手に突っ走ったところもあったしと両方の立場から解説してくれています。 日米戦争も同様です。 そんなわけで、よくある日本はこんなに残虐だったんだという物言いでもなく、日本はまったく間違っていなかったというような物言いでもなく、ある意味フェアな言い分で書かれています。 さらには、それらの戦争が結果的にアジア諸国にもたらした恩恵についても語られています。 それをベースに最終章では、「誇り」を回復するために、 (1)東京裁判の否定 (2)憲法改定 (3)自らの国を自らが守ることを決意し実行 が必要と語っています。 戦後、罪意識扶植計画で刷り込まれた自虐感を払拭し、自虐史で語られた歴史をもう一度見直し、誇りと自信を取り戻しましょう という熱いメッセージを強く強く感じました。 若い人に読んでもらうべき
大ベストセラー『国家の品格』の著者・藤原正彦氏が、同書から6年を経て書き下ろした、日本人への熱いメッセージである。 『国家の品格』では、情緒や武士道精神などの日本人の伝統的な文化や感性を再認識し、尊重するべきであることを語っていたが、本書では、幕末の開国から昭和の敗戦に至る歴史を検証、再認識するべき...続きを読むであることを説いている。 そして、著者が大学1年生を対象に行っていた読書ゼミで、「日本はどういう国と思いますか?」と尋ねると、多くの学生が「明治、大正、昭和戦前は、帝国主義、軍国主義、植民地主義にひた走り、アジア各国を侵略した恥ずべき国。江戸時代には士農工商の身分制度、男尊女卑、自由も平等も民主主義もなく、庶民が虐げられていた恥ずかしい国。・・・」と答えていたという「日本」の、著者の調べる限りの近現代史を詳しく解説している。具体的には、明治初期に日本を訪れた欧米人が見た日本人の生活と社会、南京大虐殺の真偽、第二次大戦開戦に至った経緯、原爆投下の目的、東京裁判の正統性、第二次大戦後の米国による日本統治の最大の意図などが取り上げられている。 英国の歴史家E.H.カーは、歴史学の古典とも言える『歴史とは何か』の中で、1.歴史上の事実は純粋に存在するものではなく、常に記録者の意図を通して描かれるものであること、2.歴史とは、ある時代が他の時代のうちで注目に値すると考えたものの記録であること、3.歴史とは、多くの原因結果の連鎖の中から、歴史家が有意味と考える因果の連鎖を取り出したものであること、を述べているが、まさに我々多くの日本人が知る日本の近現代史は、ある大きな意図のもとに描かれたものとも言えるのである。 本書で著者も述べているように、郷土愛・祖国愛(nationalismではなくpatriotismである)を持たない人間は、世界どこへ行っても尊敬はおろか信頼さえされないし、他国の同じような人々の気持ちも理解できないものである。 真の郷土愛・祖国愛を取り戻すために、是非一読したい書である。 (2011年4月了)
日本の本当の歴史が分かる一冊。 学校で学んだ内容とは全然違った。 間違った教育に洗脳されてる人が多いなと感じた。 日本人としての誇りを取り戻したい方、必読。
久々に心に響くいい本を読んだ。 日本人としての誇り、自信、やる気が湧き上がってくる。 家族愛、故郷愛、祖国愛があってはじめて人間の根幹が形成され、人類愛に繋がる。自分は家族、故郷、祖国を心からちゃんと愛せているか、自分に問いなおしたいと思った。 惻隠、和の尊重。日本人が世界に誇れるこの精神は個人...続きを読む主義の欧米に染まってしまうのはもったいない。確かにビジネスの世界などではそういう思想に立たないと世界においていかれることはリスクだしグローバルスタンダードに乗り遅れないようにする必要はあるが、日本人はどこか欧米的なこと新しいことですごいこと、日本的なことは古くてダサいことと考えてしまう風潮がある。 今こそ日本人らしさを見つめ直し、その素晴らしい思想、精神を大切にしていくべきだと思った。 開国後に日本にきた西洋人がみんな一様に「日本は貧しい。ただ日本人は幸せそうだ。」と言ったこと。震災の混乱の中でも秩序を乱さずみんなで譲り合って助け合えたこと。どんぐりの背比べと言われるかもしれないが中流階級が国民の大半でほとんどの人が不自由なく生活出来てること。 日本は素晴らしい。 家族、親戚、近所付き合いを重んじるうちの実家についてどこか古臭いと感じ都会的なドライな生活が現代のスタイルだと心のどこかで思ってしまっていたことは思い直したいと思う。 うちの実家のある故郷は、平均所得は決して高くないが、共働き率1位で幸福度1位であることが自分の考えの浅はかさを物語っている気がした。
『国家の品格』でおなじみの藤原正彦氏による、戦中戦後史を通じていかに日本人が祖国への誇りを解体されて来たかを検証する良書。 現代日本の抱える漠然とした閉塞感が「誇り」を基軸として言語化されている点に強く共感し、問題意識はありながら具体的方策が見出せていなかった自身の思考の整理にも非常に役立った。 ...続きを読む本書内で「自国の国益の為なら他国はどうでも良いナショナリズム」と「郷土愛としてのパトリオティズム」は明確に区別して主張されており、本書を「軍国主義的」「右翼的」と断じて排してしまうことは余りに惜しい。 現在の苦境を日本が乗り越えて行く為にも、ぜひ読んで欲しい一冊。
久しぶりの藤原正彦氏の一冊。今停滞している日本が昔の良き日本に戻るためには、明治からの100年戦争を経てGHQと日教組に骨抜きにされた現状を打破できない。そのためには、真の独立国家になり、愛する自国を取り戻すしかない。個の重要視の限界⇒和を持って尊しとなす。憲法改正。自国による防衛。誇れる日本。
日本の歴史観が、変わった。これまでの近代史の中で、突っ抱えてきたわだかまりのようなものが、取れた気がした。欧米に仕込まれた百年戦争にまだピリオドがうたれていない。ピリオドを打つための大きな1手は、日本国憲法の日本人による作り直しと米軍基地の排除だと思った。 著者の歴史観は、我流と謙遜するが、奥が深い...続きを読む。 160718 再読 日本は、今大きな節目に立たされている。 昔に持っていた日本人の誇りや美意識の回復の為、戦後植え付けられた「罪意識扶植計画」からの脱却し、欧米特にアメリカの二枚舌を見抜き、日本の主体を取り戻すことが重要である。 平和憲法を維持しつつ、アメリカからの独立意識となる憲法改正が必要である。
「国家の品格」に続き、素晴らしい本を書いてくれました。全8章の内容は、前半4章を中学2年の課題図書に、後半4章を中学3年の課題図書と指定して欲しいくらいですが、きっと日教組は嫌がるだろうな。 本書は、近代日本の歴史がコンパクトにまとめられており、歴史を俯瞰する1つの見方や立場を多感な年齢で考えること...続きを読むに意義がある。例えば、最近流行りの国際交流の場で反日教育を受けた連中から一方的に攻撃されて、日本人として何も言い返せないのでは困る。そうした公平で正しい基本知識を身につけて欲しいという願いを込めて。 以下、本書のエッセンスを書き記す。 ・「中国は美人を見たら自分の妻だと平気で主張する国」李登輝 ・アメリカの年次改革要望書は露骨な日本への内政干渉 ・戦後、社会や国家に尽くすという美徳は、公を否定し個を称揚しようとするGHQと日教組が育てたものですが、これを変えようとする者はマスコミから軍国主義者のレッテルを貼られる ・物理や数学の公式は、美しい=正しい。「真、善、美は同じ一つのものの3つの側面にすぎない」マイケル・ワイル ・古来より日本は他国の新しい文明を日本人の持つ美意識をベースに取捨選択し、自分達の文明と融合させながら進化と洗練を繰り返してきた ・中国、韓国、北朝鮮のみが戦後ケジメのついた戦争を蒸し返し謝罪を要求し、おバカでお人好しの日本人リーダーがそれを受け入れ、それ以後毎回謝罪させられるも友好どころか外交カードとして無限に利用されるハメに ・米国のWGIP(罪意識扶植計画)は、原爆や無差別爆撃などの戦争犯罪を、日本の軍国主義者の責任に転嫁するために行われた。またその協力者には就職口を世話し出世させて、その結果日本の中枢から保守層が見事に消えた ・日本がポツダム宣言を受け入れないために米国が原爆投下を決断したことになっているが、ポツダム宣言発表以前にトルーマン大統領が投下命令を出していたのが歴史的事実 ・さらに、大統領の周りから「日本はすでに敗北しており原爆は不必要」という進言には耳を貸さず、当初ポツダム宣言草案にあった「国体維持」の言葉を削除させて日本がすぐ受諾しないよう時間を稼ぐ ・真珠湾攻撃を宣戦布告の無い恥ずべき行為と糾弾し続けるアメリカは、ベトナム戦争やアフガニスタン戦争、イラク戦争でも宣戦布告をしていない ・日本の愛国心が英語ではナショナリズム(国家主義)と訳されるが、パトリオティズム(祖国愛)と訂正すべき ・東京裁判が戦勝国の欺瞞なのは、日本の民間人虐殺した原爆や無差別爆撃は不問にふされ、ソ連が日ソ不可侵条約を無視し満洲に侵入し民間人を虐殺、降伏後も60万人以上の日本人をシベリアで強制労働させたことも不問 ・さらに、禁じ手である事後法を使ってまで「人道に対する罪」を過去に遡って適用、ブレイニー弁護人の「原爆投下という空前の残虐行為を犯した国の人間に、この法廷の被告を裁く資格があるのか」は発言と同時に同時通訳が中止されたため日本人は知ることが出来なかった ・敗戦国の悲劇は日本だけではなく、ソ連がポーランド人4,400名をカチンの森で銃殺したのを長らくナチスドイツの仕業だと喧伝 ・中国への日本人の萎縮はでっち上げられた「南京大虐殺」にあるので、事実に基づききちんと白黒つけるべき ◇◇◇ここまでが第4章までの内容◇◇◇ ・「韓国併合は合法。当時の韓国は文明の成熟度を有さなかったため、国際法上違法とはならない」ジェームズ・クロフォード ・16世紀以後の世界史の半分は、恥ずべき人種差別に基づく残虐非道な侵略史だったのにもかかわらず、自存自衛のために帝国主義に遅れて参加した日本だけが、批難された。日本が侵略国なら欧米列強も間違いなく侵略の大先輩国家です。ここで大切なのは、現代の価値観だけで過去を判断してはいけない、ということ。人間も国家もその時代の価値観で生きるしかないからです。 ・1919年のパリ講和会議で、日本は人種差別撤廃を提案し、賛成11対反対5で可決されそうになったが、議長のウィルソン大統領が全会一致を主張して廃案に ・日露戦争の勝利は、欧米列強に植民地化され抑圧され有色人種の民族自決への希望の光だった ・世界恐慌で、列強のブロック経済化という排他的政策により日本の輸出が締め出され、食糧不足で貧農では娘の身売りが横行した状況では、日本人が生きるために満洲に新しい市場を求めざるを得なかった。そして、コミンテルンの謀略により日中戦争となり、アメリカの謀略により日米対戦へと泥沼の道へと突き進む。 ・戦争による大破滅を経験した日本だが、歴史家クリストファー・ソーンは「日本は敗北したとはいえ、アジアにおける西欧帝国の終焉を早めた」の言葉通り、結果的には白人のアジア侵略を止め、帝国主義、植民地主義さらには人種差別にも終止符を打つという偉業を成し遂げた。 こうしたことは学校では誰も教えてくれませんが… 今も米国にNoと言えない日本、さらに中国に対しても譲歩の連続。一方では国を守るべき官僚や国会議員が自己保身と利益誘導の権化となっている状況を見れば戦後日本人が失ったものはとてつもなく大きく、将来日本を背負う若者に一刻も早く正しい歴史を学び独立気概と愛国心(祖国愛)を醸成してもらうべき緊急事態です。 冒頭あえて2学年に分けて課題図書としたのは、早いうちに学ぶべきとはいえ、中学生にとっては覚える大事な事柄が多いためです。
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