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玉子焼きで名高い料亭、王子の扇屋で祝言をあげる直前の花嫁が失踪。しばらくして装束(しょうぞく)榎のそばで、狐面をつけて花嫁衣装を着て死んでいる、別の若い女が見つかる。江戸の各地でも次々に狐面の女の死体が──。「稲荷の巫女は嫁には行けぬ 王子の狐が殺しに行くぞ はま」という奇怪な絵馬は何を意味するのか? 栗田と坂巻の名コンビが帰ってきた! 南町奉行・根岸肥前守の勘が冴えわたる「耳袋秘帖」殺人事件シリーズ第11弾。
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Posted by ブクログ
新シリーズ第五弾 登場人物も若干変わってきているるが、展開は差が無い 小話が積み重なって一話が構成されている。 結構面白く読める
殺人事件と妖談でシリーズが分かれているのね。 ここまできてやっと気付きました。 今回は、ほろりときました。 今までの耳袋でも、少なからず胸が苦しくなるような、どうにもならないもどかしさって有りましたけど、今回は一層強く感じました。 誰もが幸せになりたいのにね。
文春文庫は新しいキャラだてで開始して 妖談シリーズだけかとおもったら、坂巻 栗田コンビも再登場しました 相変わらず面白い、深い、含蓄ありそう!
なんだか、これまでのシリーズにない終わり方をして意外でした。 しみじみと登場人物それぞれが哀しいというか、寂しいというか、そんな話。 登場人物が昔の出版社の人物に戻って、懐かしい感じでしたね。 こっちの方がチャンバラ感はあるかも。 繰り返すけれど、終わり方はシリーズ白眉でした。
時代は江戸なのに、内容は現代的なんだよな。 いじめの問題に重なる部分があったり 秋葉原の通り魔に近い感覚の事件展開だったり。 『人を殺してみたいから殺す』という感覚は 当時からあったのかなぁとかつらつら考えるに そういえば江戸中期というのも戦いとは無縁の平和な キツイ言い方をすると平和ボケした時代...続きを読むだったんだ ということに思い至った。 こういう時代だからこういう短絡的な行動を起こす輩や 憲法の解釈を捻じ曲げてまで戦争をしたがる統治者が出現するんだな なんて思ったり思わなかったり(爆)。 姫の感覚の薄ら寒さと置かれた境遇の哀れさにようやく慣れた頃 突然、本当に突然バッサリと話は終わる。 最後の1行がこんなに理不尽で哀しいと思った話はなかった。
王子で起きた殺人事件を解決する過程で、小さな不思議事件をいくつか解決していくのですが、この小話が楽しい。しかも進行を邪魔せず、自然で全然浮いていないのがすごい。 小話の真相は人の生き死にや重大事件に関係なく、思わず苦笑いを誘う。 だからでしょうか。主格の殺人事件の切なさが、とても印象深いです。
今回の不思議な事件は、遠眼鏡を使った奇術を長崎屋の手代と称するものがしている。 時を同じくして、稲荷の境内で殺人をほのめかす木札を栗田が見つけ、遠い王子稲荷で花嫁が行方不明になり、その花嫁の衣装を着た別人の娘が殺されるという事件。 殺人事件は一つでは終わらなかった。4人のうち3人は稲荷の巫女出会った...続きを読む。そこから繋がりを探すうちに、、、。 今回は哀しい事件でもあり、当時の女性の不自由さを思う事件だった。
坂巻と栗田が再登場しました。 今後「耳袋秘帖」シリーズは “~殺人事件”版(坂巻&栗田)と、“妖談~”版(宮尾&腕田)の2パターンを平行するのですかね。 それにしても根岸の多忙ぶりは半端ないですな。
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