イケメン社長の一途な愛は甘くて重くて焦れったい

ひらび久美 / 敷城こなつ

「きみに飢えてるんだ」

完璧（パーフェクト）社長に思いがけず甘く一途に愛されてました!?

OLの桃香は社長の水澤壮真に長く片想いをしていた。大学の先輩である彼とは二人で誕生日を祝うような仲だが、なかなか妹扱いから抜け出せない。だが桃香が他の男に迫られているのを知った壮真は甘く情熱的に桃香を求めてきて…。「きみにキスしたい。きみを抱きたい」ようやく想いが通じ合ったものの、社内に壮真と昔関係のあった女性がいる疑惑が!?

• カテゴリ: TL
• ジャンル: TL小説
• 出版社: ハーパーコリンズ・ジャパン
• 掲載誌・レーベル: ルネッタブックス
• ページ数: 288ページ
• 電子版発売日: 2023年04月12日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

想い合っているのに兄妹のような距離感から前に踏み出せない主役二人がもどかしい、もどかしい。
特に桃香は自分のせいで彼が恋愛ひとつ満足にできないと勘違いをして離れようとする始末。
そのとき縁ができた男の性格が難ありだったのも、事態のややこしさに拍車をかけたというか。
壮真がもっと早く兄の立場を捨てたいと吐露してくれていたらなと思わなくもない。
もう、本当にもどかしいお二人。

ただ一番の戦犯は、そんな二人をかき乱した清菜だろう。
かき乱した理由が本当に壮真が好きだったからというよりは、自身の今の生活の保身のためだったし。
それに彼との付き合いが長いとも言っていたが、そもそもの付き合いは主役二人の間の方が長いのではという（主役二人は学生時代から、清菜は会社に入ってから）
そう、最初から勝ち目はなかったのだ。
二人がもだもだしていたから、少しばかり付け入る隙があっただけという。

ただ一度兄妹の境界を越えてからの溺愛っぷりは……はい、本当にごちそうさまでした。
じれじれした分、これからは思う存分幸せであれ。