言いなり聖女は人柱にされたので、悪女に生まれ変わることにしました

水谷繭 / 祀花よう子

孤児だからという理由で蔑まれ、虐げられながらも健気に頑張っていた聖女アンナ。しかし、努力報われず人柱に選ばれ、犠牲になってしまう。

──はずだったが、なぜか死なない。なんとアンナには精霊がついており、ずっとアンナを見守ってくれていたのだ。アンナは、精霊の力で美しく高貴な貴族聖女・ロズリーヌに姿を変え、再び教会に舞い戻る。

「もう言いなりになんてならない。好き放題振る舞ってやる！」アンナ時代とは打って変わり、貴族という権利を使って悪女のように振る舞うロズリーヌ。それでも教会の人々はアンナ時代よりも美しく身分の高いロズリーヌの方をたたえるが、ずっと優しかった騎士ロラン様だけは違うようで──？

• カテゴリ: ライトノベル
• ジャンル: 女性向けライトノベル / その他女性向けラノベ
• 出版社: パルプライド
• 掲載誌・レーベル: エンジェライト文庫
• 電子版発売日: 2023年04月06日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 3MB

[小麦子 · ★★★★★]

ほっこり

最初の方は、一生懸命働いたり人々を救っても聖女であっても、お前は平民の孤児なんだから当たり前だ。って扱いはムカムカしました。しかも、第一王子が他の聖女と結婚したいが為にアンナを人柱にしようと仕立てたのには腹が立つ!!しかも生きたまま棺桶に入れられるんですよ??!他の見目麗しい聖女と結婚したいからってそれはねーよ。ってなった。でも、その後のアンナは自分の守護精霊と契約して力を一気に倍増して姿を変えて前にいた協会で好き放題生きてる姿は爽快でした。やっと自由になれたんだね。ドンドンやり返したれ!!って思いながら読んでたけど、好きだったロランと再開した時の衝撃はグサリと来ましたね。そりゃアンナとロズリーヌは見た目も性格も違うけど、何も知らないロランにそこまで言われるのは腹立つ!!って思っていたが、ロラン目線の話でちゃんとロランの考えも書いてあり納得。ノエミ目線での話もあり、その後のノエミの心も救うお話もあり、読んでいてホッコリするお話でした。精霊達に愛されるアンナ(ロズリーヌ)に嫉妬していたローズとリュカ。ロランにも二人の声が聞こえてたらアンナ(ロズリーヌ)の１番は自分だ!!って言いそうな気がしました(笑)共感できる部分が沢山あって、一気に読んでしまいました。もっともっと感想を書きたいのですが、かなりのネタバレになってしまうのでここで退出します。
アンナとロランに精霊達が末永く幸せでありますように。