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心臓病が発覚し、退職を決めた生内花菜は、最終日に同僚から都市伝説のような余命銀行の話を聞く。親友とも心の距離を感じて落ち込んだ矢先、不思議な女性、鈴本朋子と出会う。彼女が案内したのは小さなオフィス――余命銀行だった。実在に驚きつつも、謎めいた支店長・伊吹と黒猫ワトソン、朋子とそこで働くことにした花菜は、命を預けにくる人々に寄り添っていく。幾つもの決断に、悲しくも温かい涙が流れる、著者渾身の感動作!
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Posted by ブクログ
余命銀行に訪れる様々な人々の物語が花菜を変えていく·····伊吹の事情に驚いた!花菜にとって余命銀行に出会えて幸せだっただろうなー。
自分の命を大切な人に預ける余命銀行。 命を預けるには厳しい決まりがあって 簡単な話しではないけれど 大切な人を想っての決断に涙が止まらなかった。 自分のことはどうなっても 自分の命に変えてでも 生きていてほしい相手がいるって 生きていてほしいと願ってくれる人がいるって とても幸せなことだと思いま...続きを読むす。 私が大切な人の幸せを願うように 私を大切に想ってくれている人がいる。 価値観が合わない相手にも大切な人がいて 誰かの大切な人であることを忘れず 相手を尊重できる人でありたいと思います。 こうでありたいと言えるのは簡単だけど 理想があるから実現しようと頑張れる。
初読作家さん。 難病に侵された花菜が鈴木朋子に声をかけられ余命銀行で働くことに。余命をあげたい人、貰える人いろんな思惑があるし事情があるのだな。 余命って先が見えないものをあげることの大切さを感じられた。
都市伝説と評判の余命銀行。信じられないけれど、必要な人にだけ見える・・・何故そんな場所に就職出来たんだろう?
「余命銀行」それは自分の命を他の人に分けられる銀行。こんなことは現実にはないんだろうと分かっていても、余命を預けに来る人の思いが切実で、色んな事情を抱えて余命を預けに来る、又は余命を貰わないように契約する人の背景が様々で、自分の考えが一般論ではないことを知った。それぞれが思う幸せとは何か。1年以上自...続きを読む分の命を分けてしまうとその人とは今後1回しか会えないという。自分なら命を預けるほどの大切な人と今後1度しか会えなくなるのはあまりにも辛いのではないかと思った、、その一方で、それをしてでもその人に生きていて欲しいと願う強い気持ちを持っていることも凄いことだと感じた。 花菜は病気で余命宣告を受けていたが、、最後の支店長との会話でそんなことが!という話がでてくる。 支店長の伊吹さんは謎だらけだが、いつもぶっきらぼうな対応の裏には優しさがこもっている。伊吹さんの過去を知るとそれはそれで他の人では考えられない体験をしてきたのだと知る。 読み進めるたびに人との出会いの素晴らしさや、人それぞれの生き方を突き付けられて、色んな人生があり、当たり前だが幸せとは人によって違うことを思い知らされる。 今何不自由なく生きている時間こそ大切にしなければと感じた。
余命を預けられる銀行。 とても不思議な物語で、もし、余命を誰かにあげられたら私ならどうするだろうと考えさせられました。
余命銀行とは考えたなぁ〜 始まりも余命宣告されて仕事を辞める所から入るし でも余命を渡す人には様々な理由がある それをちゃんと聞いてあげて掬い取ってあげる姿勢が素敵だった 余命詐欺もあるらしけど これからもちゃんと聞いてお互いのために掬い取ってあげてほしいなぁ〜
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