『ウィキッド』は原作のストーリーが別物すぎるせいで、ミュージカル版の楽曲が一つも脳内再生されてこなかった。
それに比べ本書は、さすが児童書なだけあって映画版(1939年)の楽曲が好きなだけ再生されちゃう。不毛で日常風景までもが灰色がかって見えるカンザスでは”Over the Rainbow”、仲間たちとエメラルドの都を目指す場面では”We’re Off to See the Wizard”といった風に。
当然の流れなのは分かっているけど、ドロシーがカラフルなオズの国を目にした時みたいなこの解放感がたまらなく心地良かった…!