生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋

生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋

990円 (税込)

4pt

子供に親は選べない、どんな環境に生まれるかは運任せだ。最近話題になっている「親ガチャ」という言葉があらわすのは、遺伝と環境要因がすべてを決めるので、努力することに意味はないと言った若者の諦念である。
確かに遺伝が、あらゆる要素に影響するのは事実である。しかし、遺伝科学についての最新の知見は常に更新されている。専門家ではない人間が過去の研究結果を軸に、あたかもそれが唯一の真理のように語るのは非常に危険である。
本書では、行動遺伝学の専門家が、一般読者の遺伝についての素朴な疑問に答えるとともに、遺伝における不平等を前提にしたうえで、「いかに自分らしく生きていくか」、「幸福に生きるのか」。そのための方法を論じていく。

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生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    行動遺伝学の視点から遺伝と環境の影響について述べられた本書。
    安藤先生のお名前は橘玲さんの【言ってはいけない】で拝見して、もっと行動遺伝学について知りたい、原著にあたりたいと思っていたので読めて良かった。
    とても学びの多い一冊だった。

    0
    2022年12月29日

    Posted by ブクログ

    行動遺伝学。面白い。

    ■脳は予測器
    才能のある人は今よりも良い状態、完成形を予測し、そこに引っ張られるように学習してしまう

    ■知的好奇心の広さと知能に相関がある
    パーソナリティの経験への開放性、つまり知的好奇心の広さに、知能との相関がある

    ■学校の影響は限定的
    遺伝50%、家庭環境30%、学校

    0
    2022年12月04日

    Posted by ブクログ

    興味深い内容でした。
    P42:『親からの形質の伝達』に記載されている図、なるほどと思いました。

    以下引用
    P6:
    『世界は遺伝ガチャと環境ガチャでほとんどが説明できてしまう不平等なものですが、世界の誰もがガチャのもとで不平等であるという意味で平等であり、遺伝子が生み出した脳が、ガチャな環境に対して

    0
    2024年01月03日

    Posted by ブクログ

    遺伝と環境と偶然の産物。それらの堆積物が人というもの。
    極端に言えば、自由や意思などどこにもない。
    そんな論考に、そのとおりだよなあ。
    と思っていて…
    でも、その遺伝、環境、偶然ってどう違うんだろう。
    選べないという意味では、主体・自分にとっては、全て同じ。
    全ては偶々。
    と言っているに等しいように

    0
    2023年09月01日

    Posted by ブクログ

    人間のほとんどは遺伝と運で決まる、らしい。

    がしかし、お金で人の可能性やきっかけ、やりたい事を与えられない、受けられないことへの不満や不平等は消えない。

    親の教育や先生への過剰な期待よりも、システムや情報が広く、安く、手軽に行き渡っている事の方が重要。

    0
    2023年08月16日

    Posted by ブクログ

    子供を育てて、また仕事で子供と接してきて、
    生まれ持ったものが一人一人全然違うなと感じていたが、この本を読んで、やはりなぁと納得した。


    「本人がやりたいと感じるのは、すでにれっきとした才能」

    この言葉が良かった。

    その才能を育てていく環境が、なるべく平等に与えられるように、大人が、社会や教育

    0
    2023年06月11日

    Posted by ブクログ

    面白かった

    行動遺伝学から遺伝と環境が人に与える影響を知った上で、これからの人生をどう考えて生きていくか考える一つのきっかけになった

    行動遺伝学的に「結局これってどうなのよ?」って疑問をエビデンスと安藤教授の知見をもって答えてくれて、読み物として読みやすくておもしろかった

    もっと自分の内的感覚

    0
    2022年12月12日

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、人は生まれたときに決まっている物(遺伝)が大きいという衝撃的な話。
    よく親ガチャと言われるが、親ガチャの定義もその人の環境によって3種類に分けられる。ただ、一般的に言われている親の遺伝を受けるから、人生負け組的な発想はナンセンスであるということも理解できた。
    統計的な話も多く、とにかく

    0
    2022年11月17日

    Posted by ブクログ

    遺伝とはトランプで配られた手札のようなもの
    本人の意思や努力、教育などでコントロールできるのは1〜2割程度
    親の能力をそのまま引き継ぐとは限らない
    平均回帰するので優秀な親の子は普通になりやすい(スポーツ選手など)

    0
    2024年04月09日

    Posted by ブクログ

    じっくり読み込む時間がなくて斜め読み。改めて読みたい。
    親が才能溢れる音楽家や野球選手であっても、その子供は親以下の才能であることが多いこと、「鳶が鷹を生む」というように、子供が親の才能を超えてくるというのは自然な現象なんだと納得。
    子供の知能や学力に効果がありそうな要因2つ。①静かで落ち着いた雰囲

    0
    2023年02月12日

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