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「どちらまで?」 「じゃ、風町、まで」 その町へ行くのに、特別な切符や旅券はいらない。 ナンバーに7のついた黄色いタクシーで行けるというけれど、その町がどこにあるか運転手も知らない。 「風町」と呼ばれる架空の町でひっそりと紡がれる、ちょっと不思議で心地よい日々。 「風町から」「風町まで」の二部構成で三十一の短編を収録した、心がほぐれる束の間のファンタジー。
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Posted by ブクログ
風の街を舞台にしたファンタジー短編集。 どのお話にも、ちょっとあやしくておかしい住民が出てきて、季節の匂いがする風を感じる。 あぁ、夢の中でもいいから、こんな世界に迷い込んでのんびりしたいなぁ。 すごく色彩豊かな世界観だから、色鉛筆とか水彩で絵本にしたものがあれば、子どもも大好きな絵本になりそう。...続きを読む でも、ルビを振ってないから一応大人向けの本なのかな?紅茶片手にゆっくりこんな本を読めたら本当に贅沢な時間だと思う。 他のシリーズも疲れたときに、時間を作って読んでみたい。 お気に入り↓ かもめ 風電話 喫茶店 改札口 日時計のジョー 夕焼け映画館 笛吹きの木 風待ち郵便局
仕事のストレスに苛まれた日々の中で通勤電車内で読むこれが一服の清涼剤でした。使い古された比喩は詩歌の世界では「死喩」といい良いものではないと短歌の大家、笹公人さんが著していたのを思い出しました。「死喩」のかけらもない表現の自由さに驚きの連続でした
不思議なお話の短編集。 この作家さん初めて知りました。もとは、児童書として出版されていたみたいですね。埋もれてしまっている優れた作品を再度届けてくれる試み、とてもありがたいです。今後もどんどんお願いしたい!
「風町」 存在するのかしないのか、 するっとどこかへいってしまいそうで、 つかみ所のないような、 ふわふわさらさらキラキラした、 ファンタジックで少し素敵な、 そんな、小さなお話が詰まってた。
風町という幻の町での不思議な話。 短編連作で、きれいなステキな話。 初期の長野まゆみをふんわりさせた感じの話が多いかな。
「風町から」と「風町まで」の二部構成で三十一の短編。短い不思議なお話の中でなんとも言えない心地よさを感じる物語であった。
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