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教育現場ではこれまでのイメージから、間違った学習観が広まっている。その弊害をなくすために、認知科学の視点から「学び」の実態を科学的に明らかにする。
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Posted by ブクログ
人生の停滞感(漠然)にあおられて手にとってみました。 「人間はどうやって学んでいるのか」。 結局、できるようになるには、やってみようと頭をひねってもできない時間が必要なんだな、と客観的に思えてよかったです。 それが当たり前なことにもあたらめて気づけて、よかった。 あることができたりできなかったりし...続きを読むたとき、私はいま成長曲線の揺らぎの中にいるんだなぁ~と思えると、できない自分を責めることが少なくなった。 揺らぎは次の段階への準備期間!
自分自身の仕事をする立場としての学習や学び 子供を持つ身としての子ども自身が今後学校で進めて行く学び いずれについて考えるにあたっての、学ぶとはどういうことなのか?を整理できる良い本でした。 人は単純に「暗記だけの学習が良くない」とだけ認知しているケースが多いけれど、なぜダメなのか?何がダメなのか...続きを読む?では、学びとは何なのか?という問いに降りていって思考を深める良い機会になりました。
筆者が言いたいことについては「確かにそうだな」と思うことがたくさんあった。教育に関しては、社会が積極的に関わるような関係性を作っていくことが非常に大切になるのではないかと思う。子どもが色々な大人と出会い、それぞれの生き方を知ることで創発の可能性は伸びるのではないか。そんなことを思った。 あとは、内発...続きを読む的な動機付けをどのように行っていくか、が自分にとっての課題であると思う。
学習と知識の転移について、たまたま同じタイミングで読んだマンガ「アオアシ」29巻がまさにこの回とリンクした。 知識は簡単に転移しない。意識的に考えることはもちろんだが、無意識が勝手に蓄え続けた他の知識や意識が棄却したさまざまなパターンとの結びつきも存在する。だから認知パターンを増やすことはとても重要...続きを読む。揺らぎが創発を誘発する。 何度も例題を解けば転移の可能性は高まるが、限定的。望ましい状態と現状を一致させるため、原因系を探り、自ら問題自体を創発していく。こうすることで知識が得られる。 アオアシ29巻。ただ先輩の意見を聞くだけでも、質問をするだけでも真の成長にはつながらない。ひよっ子でも自分の意見を臆せず伝えられる選手であることで、創発が生まれる。頭を作り替える瞬間が描かれている。 それを受け止める選手たちも、チームメンバーがより良い動きをする事が結局人のためでなく自分のためになるから、話を聞き、より良い方法を提示する。環境が創発に影響する場面。 これは攻殻機動隊の荒巻課長の名言、「我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。 有るとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ」にも繋がるなと。
平易な言葉で、人間の学びの仕組みを教えてくれる良書でした。この本を読んだ事は、今後何かを習熟する際に役に立つと感じた。テーマ毎の末尾に、より深く知りたい場合の図書が紹介されているのも親切。
知識の獲得、上達、発達、ひらめきのメカニズムやプロセスが語られ、教育や教師の役割について論じられている。人が成長する仕組みに興味があったため、こういうことだったのかとたくさんの発見があった。が、まだ「身体化」されるほどには「認知の変化」が起こっていない。再読し、他の角度からも理解を深めたい。
とても面白かったです。要素還元的で固定的な学びの概念を覆し、還元不能かつ流動的な創発のメカニズムやダイナミズムを、平易な言葉でコンパクトに解説しています。各章にある参考文献も充実しているのも良いですね。
学びの過程についてよく知ることができる。予備知識なしでも読める。練習、発達、ひらめき、スランプなど納得できる理論と研究結果が紹介されている。芸術の半分は鑑賞者にあることや、自分で考えたことしか定着しないことなど、普段の生活における肌感覚と照合しても違和感なく納得できる。現在学校教育でよく行われる「調...続きを読むべ学習」も、初めに学習者が問題を創発できていないとただの作業(しかも何をすればいいかわからない)になってしまう。多人数で一斉に行われる授業において、はたしてどれほどの子どもたちの「問題の創発」ができているかと考えると、課題が山積であることが分かる。それぞれの創発を支援するのであれば、取り組む項目に多様性をもたせることが必要だが、そうすると同内容を全国民に教育するという学習指導要領と齟齬が出る。教育の平等を保ちながら、個々の創発を支援できる仕組みを検討すべきだろう。
AIや脳神経科学を視座とする「学び」への探求とは一味違った形での理論や実践が繰り広げられているのは、なるほど教育学的な視点からは斯様な研究が行われて領域横断的に科学の果実が実りを目指しているのだなと。
学ぶという行為を「練習による上達」や「発達」「ひらめき」というキーワードで解説。身体化、という言葉も分かりやすい。英語やゴルフなど、反復学習により、身体が馴染む。しかし、言葉で理解するのではなく、身体で理解する事が効果が高い。例えば、日本で学ぶ英語は身体化されていない。英語圏で学ぶ子供の英語は自分の...続きを読む経験を構成する様々な感覚と結びつき、身体化されている。従い、修得が早い。 繰り返しにより脳内回路を強化し、型を修正しながら身につけていく。マルコム・グラッドウェルの1万時間の法則は、やはりある意味では正しい。それは反復により身体化すると言うことで、ある意味では人間がロボットのように自己プログラミングと自己教示をする行為。身体化はつまり機械化であり期待される機能を果たすための生産性を上げるという事だ。しかし、何故だろう、そこには「努力が報われる」という意味での希望や優しさが存在している気がする。そしてその希望こそ、学習のモチベーションにおける源泉となる。 勘違いしてはいけないのは、人間は自らを機械化することに喜びを感じているのではない。社会性動物として、集団に貢献できることに喜びを感じるのであって、結果的に自らを機械化することがその期待に応える事と同義に重なるという事だ。期待に応えることで賞賛され、承認欲求が満たされる。社会構造における自己保存こそ、学びの根源だと、改めて。
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鈴木宏昭
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