ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。ベストセラーとなった芥川賞受賞作。文庫化にあたって各紙誌に執筆した芥川賞受賞記念エッセイを全て収録。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
「私は一体何を読まされているのだろう?」この本を読書中の私はこんなことを考えていました。コメディと狂気は紙一重を体現しているかのような(そして時折、狂気の側に足を突っ込んでしまったかのような)、不思議で独特の世界観が味わえる作品です。
最初から最後まで何かある訳でもない日常の物語だけど、違和感だけが下り坂の様に加速していく。続きがあるんじゃないのか、と思ってしまうほどスッとした終わり方も今まで感じたことの無い感覚になって、とてもいい作品でした。
妖しい雰囲気に耽溺
⚫️至ってシンプルな文章にもかかわらず、妖しい夢を見ているような世界に誘われる。⚫️何が言いたいのかはワケワカメであった。読了感はTV版エヴァンゲリオンを観た後に近い。⚫️むらさきのスカートの女はコミュ障気味のようだ。コミュ障が最低限度の社会生活を営むためには、元気な挨拶と一人でも友達を作ることが必...続きを読む要である。友達作りはハードルが高いように思えるが、ボッチだと思っていても、黄色いカーディガンの女のように友達になりたいと思っている人は意外といるものだ。至ってシンプルな感想を持つ。
#切ない
終始気味が悪い物語だった。序盤はむらさきのスカートの女の方がおかしいと思っていたが、中盤あたりから黄色いカーディガンの女の方がおかしいことに気がついた。主人公はむらさきのスカートの女に「友達になりたい」以上の感情を抱いている気がした。
面白いです。が、同じく芥川賞をとった「コンビニ人間」と同様、普通とは違う異質な思考を持つ主人公の異質な行動を題材にすることで、読者をひきつけよう、としている感を、ところどころで感じてしまうため、小説の世界に没頭しきれず、なんというか最初から最後まで珍獣を遠くから見ている観客の気分のまま終わってしまう...続きを読む作品かも、とも思いました。芥川賞ってそういう作品が好きなのかな。ただ、続きがどうなるか、最後どう終わるのか気になる作品なので、読み始めると止まらなくなると思います。
タイトルと表紙を見て何となく面白そう!と思って空港で購入。なんとなく紫のスカートの女が不気味なんだろうなぁと思いながら、たしかに不気味だと思いながら読み進めてるとだんだん主人公に対する違和感に気付いてきて、ゾッとした笑 なかなかない無いようで面白かった!
読後、徐々にこの作品の良さを感じてきました。 ムラサキスカートの女というタイトルで、この表紙なので非常に奇妙な作品だと思っていました。 主人公がみるムラサキスカートの女を我々が見るというこの小説の形は非常に面白いです。 ムラサキスカートの女と呼ばれる彼女を支えてあげたい。しかし影で支えるとだんだ...続きを読むんムラサキスカートの女は変化していきます。髪やメイクが綺麗になったり。 ずっと見てきた主人公は嫉妬の心が生まれたような気がしました。 ムラサキスカートの女という認知がされなくなり、黄色いカーディガンの女が生まれます。 黄色はキリストの世界で嫉妬や裏切りとして用いられることもあるので勝手に関係しているのかなとか考えました。 この作品は日本の縮図のような気もします。この作品の解釈が読む人によって千差万別なのも非常に深みがあっていいと思います。
この本を読んで、思い出した事がある。 通勤途中の道での事。 たまに見かけた事はあるけど、知人では無い くるくるパーマをかけた年配の女性に突然声をかけられた。 「あなた、見たことのある顔だけど、お名前は?」 上から目線の物言いに、苦笑いしながら通り過ぎようとしたら、 「言いたくないのね、じゃあいいわ」...続きを読む と言い残し去って行った。 いったい、何なのだろう! 時々思い出す、不思議な人。 この小説の、初めの1行目 うちの近所に「むらさきのスカートの女」と呼ばれている人がいる。いつもむらさき色のスカートを穿いているからそう呼ばれているのだ。 (たぶん、そう呼んでいるのは、この語り手だけなのでは?) この語りをしているのは、自称「黄色いカーディガンの女」 この黄色いカーディガンの女が、自分の気になる むらさきのスカートの女の行動を細かく綴っていく。 むらさきのスカートの女の行動も、興味深いけど、ついて回ってじっと観察したり、少し手出ししてしまったりする 黄色いカーディガンの女の行動は何なのだろう。 孤独極まりない自分を、同類とみなしたこの人なら、癒して、友人関係になれるのではと言う、希望?だろうか。 人の行動というのは、解りにくい事ばかり。 難しい。
芥川賞と聞いて,堅苦しい,わかりにくい,作品かなぁと嫌厭していました。 読んでみてビックリ、とてもリズミカルな文章と,不思議な登場人物で、あっという間に作品の世界に吸い込まれてしまいました 最後は???な展開ではあったけれど,2時間のコメディドラマを見終わったような感覚になり,不思議と爽やかな気持ち...続きを読むになりました。 何がというわけではないですが,読んだらわかる,この爽やか感が良いです
なぜだか気になるむらさきのスカートの女 文章がおもしろくて一気読み! 初めの方はどんどんかわっていくむらさきのスカートの女が素敵に思えて、 新しい職場でがんばるむらさきのスカートの女のファンになりかけた。 様々な人物描写、職場での人間関係は現実にもありそう!いそう!な感じでおもしろい。 私の...続きを読む周りにも気になる人いるなあ ・ふんわりスカートのマダム ・頭がびしょびしょに濡れてるおばさん ・もう何年も壁の修理をしているおじさん ・いつも同じ場所で折り畳み傘を持って誰かを待ってるマッチョ 世の中は面白いことであふれてる 様々な登場人物でなりたっている
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
むらさきのスカートの女
新刊情報をお知らせします。
今村夏子
フォロー機能について
「朝日文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
あひる
木になった亜沙
こちらあみ子
とんこつQ&A
星の子
「今村夏子」のこれもおすすめ一覧へ
▲むらさきのスカートの女 ページトップヘ