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「暇」とは何か。人間はいつから「退屈」しているのだろうか。答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう――現代の消費社会において気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加えて待望の文庫化。
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Posted by ブクログ
難しかった。もう1回読みたい。 特に印象に残っているのは、パスカルの「人間の不幸は部屋にじっとしていられないがために起こる」。シオランみたい。 あと、「生きているならば必ず傷を負う」っていうのが、これからを生きる私たちへのエールに思えた。
なんとなく退屈だ。 →索敵能力余ってるし、高い環世界移動能力を持つ人間には必然。 →人間であるとはおおむね退屈と気晴らしが入り混じったものを生きること(第二形式) 第三形式(退屈=自由) →決断→第一形式(狂信・隷属) のサイクルに取り込まれないように。 消費社会に取り込まれないように。 (ファイ...続きを読むト・クラブは名作) →贅沢を取り戻そう (気晴らしを存分に享受すること) →楽しむためには思考が必要 →動物になること(熱中できること)を待ち構える。
著者も述べている通り、哲学的な話であったが、論理立ててひとつ一つ説明がされ、まとめもあったので、難しい点は所々あったが、読みやすかった。 この本は一貫して暇と退屈について、発生の理由からそれに対して人間がどのように対処してきたかについて、哲学の観点から考察がされております、興味深かった。結局のと...続きを読むころ、暇と退屈についての結論というよりも、そこまでに至る思考の過程を学ばせてもらっという感じでした。
時間の使い方、人生の生き方について考えさせてくれる本。 人生に余裕を余裕をもち、楽しむことで自分が熱中できるものについて知り、更に人生を豊かにできる。 一回読んだだけでは半分も理解できていない気がするので、期間をおいて再読したい。
ハイデッカーを始めとする大哲学者たちの考えをバッサリと否定しながら、丁寧に理論の積み上げを行う姿勢はある種、痛快でもある。ハイデッカーの退屈の三形式を引用し、人間は第二形式に安住しながら時折、第一、第三へと逃げ込むとする。この第二形式をいかに楽しめるかを学び、経験することの必要性を解く。世界が暇を感...続きを読むじなければ退屈もない。しかし、退屈を紛らわせるため、消費社会には罠が仕掛けられている。消費とは観念的であり、際限がなく続く。それに抗うには実際に物を受け取る贅沢を知る社会の到来が望まれるとする。贅沢を贅沢と捉えるには相応の知識や経験、学習が必要とする考えには共感を覚えた。
私たちが普段何となく感じている暇や退屈について、哲学を中心に人間学・歴史・生物学など様々な視点から深堀りし、その本質と解決策について提示するという内容の本です。 タイトルはいかにも難解そうですが、全体的にわかりやすいタッチで書かれており、思ったよりもすらすら読むことができました。(特に難しい箇所に...続きを読むついては読み飛ばしてもいいと筆者も言っています。大筋は追えるので大丈夫。) 内容もかなり面白かったです。 筆者の斬新な考えが次々出てきて、主に暇や退屈を感じるであろう休みの日はもちろん、仕事の取り組み方についても考えさせられる一冊でした。 また、この本を読むことに対しても退屈を覚えている自分がおり読んでいる最中は苦笑してしまいましたが、この退屈は本著での「退屈の第二形式」であり、これは良い退屈の過ごし方なのだと気づくことができました。そして、この気付きこそが暇や退屈を楽しむために重要なことなのだと解釈しました。
前評判よりは読みやすく、内容、そして構成がわかりやすく面白いものばかりだったのでスラスラ読み進めることができた。(5章から8章が難しそうだから飛ばして1章から4章だけ読んで結論を読もうとおもって、実際にそうしたところ「なぜ結論だけを読むことはできないか」というタイトルで、甘かったな自分と思い全て読ん...続きを読むでから結論を読んだ あちゃー) ヒマと退屈に関しては何百年も哲学において大きなテーマだったようで、さまざまな偉大な哲学者たちによる前例を引用しつつ、批判するべきところは批判し(人間を特別視したいハイデガーの考え等)、うまいところを貰って、論理的に展開を組み立て、作者独自の結論に至っている。 結論に関して 1 本書を通読し暇や退屈の知識を得、自分を悩ませるものを知ろうとする。 2 贅沢を取り戻す、消費ではなく浪費。浪費とは具体的に物を受け取るすなわち物を楽しむこと。そのために日常的に経験する物事に関しての訓練をし、楽しめるようにしなければならない。(人間的であるようになる、退屈の第二形式を楽しむ) 3 退屈の第二形式にいるなかでは、楽しめるそして思考できる、ためその前提をもとに、(何か楽しい物に出会うため)とりさらわれる状態すなわち動物になることを待ち構えることができるようになる。 自分的には、いろんな楽しそう(だけどもしかすると思考がたいへんかも)なものに関してセンサーを働かせて、よく考えて没頭する。 生活に溢れてるさまざまな事象、たとえそれが小さいことでも、見逃さず楽しむ。 などと咀嚼。した。 環世界というワード興味深い 以下メモ 1章 うさぎが欲しいのではない などの例に代表されるように、とにかく退屈から逃げたい。苦痛をも受け入れる。 2章 定住革命により暇の発生。これは進化心理学の考え方などに近いように感じた。 3章 歴史の中でいかに暇が扱われてきたか。資本主義的流れなど。 4章 消費と浪費による疎外。
全くのど、ど、ど素人ですが 私も感じてた なんとなく退屈だ 何したらいいかわからない そんな思いを辞めたくて 手に取りました。 途中で頭の中を整理しながら、メモ取りながら 読むのにとても力が入りました。 が、 冒頭より、読みやすい文章で 最後まで読み切りたい 暇とは?退屈とは?結局どこに辿り着く...続きを読むの? と、読み終えました。 詳しい内容、まとめは、たくさんの方が もっと知識のある方がかかれてるので 素人の意見として まずは、 哲学って、 では〜はなぜなのか? 結論 では、〜はなぜなのか? と、ずーーーっと〜が続いていく 突き詰めるとこの終わりあるのー?って思います。 でもそこが、面白いとこでもあるけど わかりやすいように、同じことを繰り返し 述べてまとめてくれるところは読みやすかった けど 再読は必須ですが、、 まとめたノートを見返し とりあえず 日常をちゃんと楽しめる人になって 人として生きていくことを 受け入れられるようになれたらなーと感じてます。 あーー講義をうけられる これから、いっぱい学ぶことのできる学生さんが 羨ましい! 私も大学ちゃんと考えて入ればよかった そういう選択肢を小さい時からたくさん みていたら、大学中退しなかったかもなー やりたいこと、いっぱいあるのに あの時、こんなことや あんなことを学んでいたかったなー ってことはたくさんある なので、この本をスラスラよめちゃう人は 世界中の人が暇を楽しめる世界を 作っていって欲しいと思います。 こんな私にもできることがあれば していきたいんだけどなー
暇と退屈について、純粋に哲学の領域のみならず、人類学や生物学など幅広い領域の知見も参照しながら、その本質に迫っていく良著。何より説明がわかりやすく、わかりやすい説明というのは著者の中での理論構築が明確で確固としており明晰であることの一つの証拠でもあるでしょう。難解な単語を多用しがちな哲学書とは大きく...続きを読む異なり、とても読みやすいです。また、これまでの哲人たちによる暇や退屈についての論考、哲学的な思想の変遷を本書を通して概観できる要素もあり、大変読み応えがあります。特に、定住革命説に退屈の起源を求め、ハイデッカーの退屈の第二形式に真理を見出し、環世界移動能力の高さに人間という種の特殊性を見出す展開はとても面白いものでした。 そもそもとして、哲学というものが過去の哲学者の理論を批判的に捉え、その綻びをよすがにより核心に迫る洗練された思考を追究していくという側面はあると思いますが、とはいえ「そこまで言わんといてあげて…」と思ってしまうくらい舌鋒鋭めです。また、他の哲学者の導いた結論について、「拍子抜けするほど単純だ」などという評価を筆者は下しがちですが、本書の結論も言ってみれば拍子抜けするようなものだとも言えると思います(どのような結論かをここで述べるのはかなり野暮だと思うので述べません)。ただ、本書の着地点としての結論は、これまでの哲学者の結論と比べてかなりプラクティカルかつポジティブであり、哲学というものが人間の生をより良いものとするためのものであるならば、哲学書たるものかくあるべしという思いです。 文庫版にあたって巻末に付記された『傷と運命』についての論考に関してですが、医学を専門とする私の意見としては、これはあくまで仮説に過ぎないと思います。また筆者自身仮説であると言及もしています。慢性疼痛に関して記憶が関連しているという説に十分なコンセンサスが得られている実感はありません。また、この記憶という表現は多分に比喩的な要素も含んでいるように思います。しかし説得力はあります。非常に興味深い理論だと感じました。 総じて非常に内容の充実した哲学書であり、「退屈しない」有意義な時間を過ごしました。
正直なところ半分も理解できていないた思う けれど、これを理解できれば人生で退屈だ暇だと思うだけではなく、そこから得られるものがあるんじゃないかと思える本だった 哲学書であり、歴史を学び、様々なものな触れられる この本の本質なんて理解できていないと思うが 人生を考えなおすきっかけになる本でした なお、...続きを読む読むのには相当時間がかかりました笑 一気に読んだ方が理解できると思います
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暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
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國分功一郎
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