塞王の楯

塞王の楯

2,200円 (税込)

11pt

越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。幼き匡介(きょうすけ)はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎(げんさい)に助けられる。匡介は源斎を頭目とする穴太衆(あのうしゅう)(=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる。匡介は絶対に破られない「最強の楯」である石垣を作れば、戦を無くせると考えていた。両親や妹のような人をこれ以上出したくないと願い、石積みの技を磨き続ける。秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次(きょうごくたかつぐ)より琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。一方、そこを攻めようとしている毛利元康は、国友衆(くにともしゅう)に鉄砲作りを依頼した。「至高の矛」たる鉄砲を作って皆に恐怖を植え付けることこそ、戦の抑止力になると信じる国友衆の次期頭目・彦九郎(げんくろう)は、「飛田屋を叩き潰す」と宣言する。大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける――。どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲。「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!

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塞王の楯 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分にとって初の今村省吾さんの作品。
    最近神保町に新しいスタイルの書店をオープンされたニュースを見て、執筆活動以外にも別に本に関する事業にも積極的に展開されている事を知った。
    まだ30代と若いのにそういった販売、流通の活動にも視先が届くとは素晴らしい感性の持ち主であろう。その行動力に凄く好感を持って

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    最高。城の石垣の話、大名の話、そしてストーリー、その全てが。この作品のお陰でまた歴史小説が大好きになりました。

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    歴史小説は武士が主役であることが多いが、これは戦国時代を陰で支えたとも言える石垣積み職人の物語。直接刀で戦わなくとも、おのれの信念のために石垣に命を懸けた男の生き様に引き込まれた。
    師匠や同僚、ライバル、そして大名など登場する人物がそれぞれ個性的でありながらも人間味があり、素晴らしく魅力的に描かれて

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    物語は圧倒的な力によって蹂躙される民の様子から始まり、戦国の世へと引き込まれてゆく。
    特化した分野において人並み外れた才能を持つ二人が、奇しくも真逆のアプローチを以て泰平の世を目指す。互いの信念は導かれるように天下分け目の戦でぶつかり合い試されることになる。手に汗握る攻防の行方は、そして二人の思いは

    0
    2024年04月30日

    Posted by ブクログ

    お城の石垣職人である穴太衆と鉄砲職人の国友衆の戦い。
    どちらも目指すわ泰平の世。
    皆が鉄砲を持つ事で平和を目指す国友衆は今のアメリカとも重なって見えた。
    この小説で、お城に対する見方も変わった気がする。
    大河ドラマ以上の深い大河ドラマのようで楽しすぎた。
    また、この著者の本を読んでみたいと思います。

    0
    2024年04月26日

    Posted by ブクログ

    塞翁の盾

    人が紙に残した歴史には書いた者の思惑が介在するが、土は、石は、大地は何も隠さずに事実を告げてくれる。

    決死の100人だけならば如何なる恐怖にも耐えれるかもしれない。

    たがそこに100人の心弱い者が加われば、瞬く間に恐怖は伝播して200人が慄くようになる。

    人は誰かを傷つけた手で、別

    0
    2024年03月27日

    Posted by ブクログ

    時代小説なのだけど少年漫画を読んでいるみたいだった。成し遂げたい夢、仲間、ライバルが揃い、絶対に諦めない。みんなが活き活きとした、気持ちの良い小説だった。

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    関ケ原の戦いの小説なのに、スポーツアニメを見ているようなわくわく感と没入感に浸りました。今、油がのりきっている作者の面目躍如でした。ライバル2人によるまさかの続編が出ませんかね?

    0
    2024年02月24日

    Posted by ブクログ

    「じんかん」の読後、また今村翔吾の作品を読んでみたいと思っていた。
    じんかんの読後、歴史に少し興味ありみたいな空気感を出した私やったけど、やはりそこから変化は無い私。

    またもや、もっと歴史を知っていたらもっと楽しめたであろう、塞王の楯。

    が、しかし無知も無知な私でも楽しめた!石垣を積む男が主人公

    0
    2024年01月25日

    Posted by ブクログ

    矛盾ー絶対に敵を斃す武器と絶対に敵を防ぐ楯が相対するとどうなるのか。時は関ヶ原の戦い直前に「大津城の戦い」と呼ばれる攻城戦があった。

    都に近く人々が行き交う近江国には、様々な技能を持つ集団がいた。一つは穴太衆、石積みの職能で全国の城郭の石垣を積むことで絶対に破れない城を目指す。その頂点に君臨する達

    0
    2024年01月16日

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